この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Google Data Studio for Publishersを元に構成しております。

前回の投稿でご説明したように、Google データスタジオ(ベータ版)は e コマースデータを効果的に視覚化する優れたソリューションです。しかし、ウェブサイトで広告配信を行っている方は、本当に価値があるのか疑問に思われるかもしれません。そこで今回は、あるサイト運営者のレポートを例に実際のデータを使ってご説明します。

下のレポートは、広告配信を行っているコンテンツ ウェブサイト、 Online Behavior 向けに作成されたレポートです。このサイトでは広告配信に DoubleClick for Publishers(DFP)を使用しています。DFP はサイト運営者によるデジタル広告枠の販売、スケジュール設定、配信、測定をサポートする広告管理ソリューションです。また、世界中の膨大な広告在庫からリアルタイムで広告を配信する DoubleClick Ad Exchange(AdX)も使われています。

こうした前提のうえで、このデータスタジオ レポートにはメインのコンバージョン指標である [サイト運営者の収益] が表示されています。この指標には、DFP と DFP のバックフィル(この場合は AdX)で獲得したすべての収益が表示されます。ただし、この指標はデータスタジオでは基本設定では使えません。この例と同じ設定であれば ...
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Google Data Studio for Publishersを元に構成しております。

前回の投稿でご説明したように、Google データスタジオ(ベータ版)は e コマースデータを効果的に視覚化する優れたソリューションです。しかし、ウェブサイトで広告配信を行っている方は、本当に価値があるのか疑問に思われるかもしれません。そこで今回は、あるサイト運営者のレポートを例に実際のデータを使ってご説明します。

下のレポートは、広告配信を行っているコンテンツ ウェブサイト、Online Behavior 向けに作成されたレポートです。このサイトでは広告配信に DoubleClick for Publishers(DFP)を使用しています。DFP はサイト運営者によるデジタル広告枠の販売、スケジュール設定、配信、測定をサポートする広告管理ソリューションです。また、世界中の膨大な広告在庫からリアルタイムで広告を配信する DoubleClick Ad Exchange(AdX)も使われています。

こうした前提のうえで、このデータスタジオ レポートにはメインのコンバージョン指標である [サイト運営者の収益] が表示されています。この指標には、DFP と DFP のバックフィル(この場合は AdX)で獲得したすべての収益が表示されます。ただし、この指標はデータスタジオでは基本設定では使えません。この例と同じ設定であれば、計算フィールドを使って DFP の収益と DFP バックフィルの収益を合計することで、この指標を作成できます。このサイトでは 2 つ目の目標として、「ニュースレターの配信登録」という指標も使っています。これは、サイト運営者によく使われている指標です。


では、上記のレポートのいくつかの要素を見ていきましょう。
  1. スコアカードの帯: トラフィック量(ユーザー数、セッション数、インプレッション数)とパフォーマンス(クリック率、収益、登録数)に関する指標を全体として目立たせるため、グラフの上にグレーの帯を表示しました。過去 28 日間のデータを示す各指標の下には、前の期間との比較も表示されます(緑は向上、赤は低下)。
  2. 棒グラフ: 指標の合計値は特に重要ですが、傾向を把握することも重要です。レポートの 2 つの折れ線グラフでは、注意が必要な急激な増減がないかを把握できます。この例では、トラフィック量のメインの指標に [インプレッション数]、パフォーマンスのメインの指標に [収益] を指定してグラフを作成しました。
  3. ドーナツグラフ: [収益] と [ニュースレターの配信登録] という 2 つのコンバージョン指標を主要なチャネル別に比較したグラフです。オーガニック検索が多くの収益を、ディスプレイ広告が多くの配信登録をもたらしていることがわかります。
  4. : 詳しいデータを示すうえで、表に勝るグラフはありません。レポートの左下の 2 つの表は、記事別と著者別(著者名はカスタム ディメンションを使って Google アナリティクスに送信)のインプレッション数、クリック率、合計収益を示しています。表の中で棒グラフとヒートマップを使うことで、格段にわかりやすくなっています。
  5. 棒グラフ: 右下には 2 つの棒グラフが追加され、新規ユーザーとリピーター、および使われたデバイスに関する詳しい情報が表示されます。
サイト運営者の方は、ぜひ上記のレポートを参考にしてください。このレポートの全文は、こちらのリンクでご確認いただけます。

なお、Google アナリティクスのレポートに DFP データを含めるには、Google アナリティクス 360 と DFP の統合機能をご利用ください。

Happy visualizing!

投稿者: Daniel Waisberg - アナリティクス アドボケイト

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Google Data Studio for Ecommerce Businessesを元に構成しております。

Google データスタジオは Google スプレッドシート、BigQuery、AdWords といった複数のソースから入力したデータセットを効果的に視覚化できる優れたツールです。Google アナリティクス 360 スイートに含まれるツールではありますが、Google アナリティクスのデータ視覚化ツールとしても活用できます。このブログでは今後、実用的な使い方やサンプル レポートをご紹介してまいります。まずは、お馴染みの Google アナリティクス データを使ったレポートをご紹介しましょう。

データスタジオの新しいダッシュボードの作り方のイメージをつかんでいただくために、次のサンプル レポートを作成しました。このレポートを見ると、どのようなグラフやディメンション、指標を使って e コマースデータを視覚化できるかがおわかりいただけると思います。なお、このサンプル レポートには 拡張 e コマース ...
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Google Data Studio for Ecommerce Businessesを元に構成しております。

Google データスタジオは Google スプレッドシート、BigQuery、AdWords といった複数のソースから入力したデータセットを効果的に視覚化できる優れたツールです。Google アナリティクス 360 スイートに含まれるツールではありますが、Google アナリティクスのデータ視覚化ツールとしても活用できます。このブログでは今後、実用的な使い方やサンプル レポートをご紹介してまいります。まずは、お馴染みの Google アナリティクス データを使ったレポートをご紹介しましょう。

データスタジオの新しいダッシュボードの作り方のイメージをつかんでいただくために、次のサンプル レポートを作成しました。このレポートを見ると、どのようなグラフやディメンション、指標を使って e コマースデータを視覚化できるかがおわかりいただけると思います。なお、このサンプル レポートには拡張 e コマースを導入したアカウントでのみ利用できるデータも含まれています。

Google データスタジオで Google アナリティクス データを使って作成したレポート
上のスクリーンショットのいくつかの要素を見ていきましょう。
  1. ヘッダー: レポートの上部に主な情報やオプションがあると便利です。ここには、ウェブサイトのロゴとレポートの対象期間を指定するオプションに加え、レポートのデータを端末、国、ソース、ユーザータイプ別に分割できる 4 種類のフィルタ オプションが表示されます。
  2. トレンドグラフ: 左上の 4 つの折れ線グラフは成果の推移を示すもので(前期の推移とも比較できます)、データの急激な増減を把握するうえで役立ちます。
  3. スコアカード: ビジネスの状況を示す総合的なデータが緑の背景で表示され、主要なデータを一目で把握できます。
  4. 詳細情報: 表は、データを詳しく表示するための最適な方法です。このレポートの表には、販売している商品のほか、多くのユーザーがアクセスしている参照元についての詳細情報が表示されています。
  5. 追加情報: 個々のビジネスに独自のカスタム ディメンションや指標など、特別な要素をレポートに追加したい場合もあるでしょう。上のレポートでは、そのような追加情報が右下の棒グラフと円グラフで示されています。
ぜひ、このサンプル レポートを参考にご自身のレポートを作成してください。また、データスタジオでのレポート作成とデータの視覚化に関するご意見をぜひお寄せください。

このレポートは Google アナリティクスのデータソースを使って作成されました。Google アナリティクスを使ったデータスタジオ レポートの作成方法の詳細については、こちらの詳しいガイドをご覧ください。データスタジオの詳細については、ヘルプセンター(https://support.google.com/datastudio/)をご覧ください。


投稿者: Daniel Waisberg - Google アナリティクス アドボケイト

3 月に発表した Google アナリティクス 360 スイートは、今日のマルチ スクリーン時代における企業のマーケッターのニーズに応えるために設計された、データ統合とマーケティング分析の製品群です。


この度、さらなる発表があります。それは、新しいプロダクトとして来月から Google オプティマイズGoogle データスタジオ の提供を開始します。 Google オプティマイズは、現在、大企業向けに提供しているテストとパーソナライズの製品である Google オプティマイズ 360 の無償版となり、世界中でご利用いただけるようになります。さらに、既存の無償版プロダクトについても機能拡張を強化していく予定です。詳細は下記をご覧ください



あらゆる規模のビジネスで必要とされる計測と成功のためのツール


まず始めに、なぜ今 Google が無償版製品の提供を開始するのでしょうか?それは、企業規模にかかわらずすべての企業が、同じチャレンジ、それはモバイル ファーストな世界においてより高まっている消費者の期待に、向き合っているからです。今後これまで以上にデータがあふれる中で、マーケッターはより有益なインサイトを発見し、素早くアクションにつなげるために、正しいデータにアクセスする必要があります。


既にデータからアクションへつなぐことができている企業は、マイクロモーメントを理解して消費者にもっと有益な存在になることで、ビジネスを拡大しています。それはどのように行っているのでしょうか?その鍵こそ、分析とテストなのです。実際、Econsultancy による 4,000 人のマーケッターを対象にした調査では、2020 年の 2 大デジタルトレンドは、消費者のエクスペリエンス(24 %)とパーソナライズ(23 %)へのフォーカスでした。


こうしたトレンドを背景に、今回の発表が行われました。無償版のアナリティクス製品群に追加された先進的な機能は、すべての皆様へ最新のアナリティクス環境をご提供します。

1.パーソナライズされた顧客体験の提供

Google オプティマイズ(ベータ): この無償版のウェブとモバイル ウェブのテストとパーソナライズのツールは、顧客満足度やビジネス指標の改善に役立ちます。Google アナリティクスをベースに設計されているため、すでにある情報を活用して最小限の設定でサイトの実験をしたり、パーソナライズすることができます。ベータへの参加申し込みはこちらから可能です。


Google オプティマイズで、新しい読者へより関連性が高く意味のあるコンテンツを提供することができるようになりました。 そのおかげで新規読者に愛読者になってもらうことができるようになりました。

Google Optimize.png


2. 価値あるデータへのアクセスと共有

Google データスタジオ(ベータ): このレポーティングとデータ ビジュアライゼーションのツールの無償版は、この度、新たに 21 の国で利用できるようになりました。データスタジオは、データ分析の結果を簡単に共有し、意思決定を行うことを可能にします。来月には、簡単に使い始められるように、テンプレートの提供も開始します。Google ドキュメントやスライド、スプレッドシートにあるテンプレートと同様に、あっという間にテンプレートの作成、編集や利用ができます。ベータ版はこちらからご利用いただけます。Google データスタジオは、今年の初前半からアメリカでご提供を開始しましたが、Google アナリティクス 360 スイートの中のデータスタジオ 360 としてもご利用いただけるようになりました。

01-Blog.png


3.データだけでない有益なインサイト

Google アナリティクス: 顧客のすべてのタッチポイントからのデータを解析する中心となる無償の解析ツールですが、より賢い機能を追加していきます。Google アナリティクス モバイル アプリ向けに提供を開始した、自動インサイト ストリームのご提供に続き、セッション品質スコアをご紹介します。セッション品質スコアは、機械学習によって訪問者のトランザクション(購入)の可能性を予測した新しい指標です。顧客体験を改善するためや、関連性の高い訪問者をリマーケティングするために活用することができます。近日中にベータ機能として登場し、無償版と有償版の双方でご利用が可能になります。
[UNSET].png

4. カスタマー ジャーニーの完全な可視化

Google タグマネージャーは、マーケッターがより迅速に、確度の高い行動を取ることを可能にします。小さなコードを設置するだけで、サイトの情報を簡単に集め、データの精度を高め、ワークフローを合理化するための強力な API となります。今回、Quantcast、Twitter、Microsoft Bing、Nielsen などの実に 20 タグが追加されることとなり、オープン性が高まりました。すべてのサポート対象のタグ リストはこちらをご確認ください。これらの更新は今後数週間のうちに行われる予定で、無償版と有償版の双方でご利用が可能です。



新世代のアナリティクス環境をすべてのユーザーに

「新世代のアナリティクス環境をすべてのユーザーに」これこそが、Google がこれらの新しいプロダクトを無償でご提供する目的です。今日のビジネス環境では、顧客体験の強化と、それぞれのユーザーに合わせたマーケティング施策の重要性が高まっており、すべての方にこうしたツールを提供することによって、最終的にはより良いオンラインでの顧客体験の実現のお手伝いをしたいと考えています。

ご興味があれば、ぜひ今後のブログ記事にもご注目ください。各製品をより詳しく、どのようにご活用いただけるかをご紹介していきます。また、以下のリソースもご確認ください。(※ 英文ブログではよりタイムリーに情報をご提供できます)


投稿者:Babak Pahlavan(Google アナリティクスソリューション アンド メジャーメント、シニア プロダクト ディレクター)





この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Explore important insights from your data — automaticallyを元に構成しております。

マーケティング担当者、ビジネス オーナー、製品デザイナーの方々にとっては、いつでもどこでもデータを確認できることが重要です。しかし、ビジネスの成果改善に本当に役立つインサイトがデータそのものから得られることはほとんどありません。通常は 1 つか 2 つの重要なインサイトを見出すだけでも数時間の分析が必要で、そうした新たなインサイトを共有し、具体的な対策に反映するにはさらに時間がかかります。マルチスクリーン時代の今日のユーザーは、いつでもどこでもモバイル端末を使って購入目的を果たすため、インサイトを活用するまでの時間のロスは費用対効果の低下に直結します ...
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Explore important insights from your data — automaticallyを元に構成しております。

マーケティング担当者、ビジネス オーナー、製品デザイナーの方々にとっては、いつでもどこでもデータを確認できることが重要です。しかし、ビジネスの成果改善に本当に役立つインサイトがデータそのものから得られることはほとんどありません。通常は 1 つか 2 つの重要なインサイトを見出すだけでも数時間の分析が必要で、そうした新たなインサイトを共有し、具体的な対策に反映するにはさらに時間がかかります。マルチスクリーン時代の今日のユーザーは、いつでもどこでもモバイル端末を使って購入目的を果たすため、インサイトを活用するまでの時間のロスは費用対効果の低下に直結します。
そこで、Google アナリティクス モバイルアプリに新しい自動インサイト ストリーム機能の登場です。
Google アナリティクスの [アシスタント] タブに追加されたこの機能を使うと、従来なら把握するまでに数時間かかったようなインサイトが 5 分で表示されます。さらに、個々のビジネスの状況とニーズが機械学習されるため、時間が経つに連れて性能が向上していきます。Android iOS のモバイルアプリに追加されたこの機能を利用すれば、外出先でも簡単にインサイトを把握できます。


Google アナリティクスに送られる指標やディメンションの膨大な組み合わせの中から、Google の機械学習技術によって重要なインサイトを見極めるこの機能は、アナリティクス データをどこでも便利に使えるよう、次のようにお客様をサポートします。

  • データを詳しく分析し、有意なインサイトと提案を提示します。
  • Google アナリティクス データの値を改善するヒントを提示します。
  • お客様からのフィードバックや利用状況を踏まえて、時間が経つにつれて性能を高めます。
  • チーム一丸となって対策が取れるよう、インサイトの共有をサポートします。

自動インサイト ストリームは、お客様の言語で自動的にデータとインサイトを表示する単純なレポート機能の枠を越え、優れた情報に基づく迅速な意思決定を可能にする機能であるため、お客様のビジネスに実質的な効果をもたらすことが期待されます。

たとえば、多くの小売店で年間売上高の大半を占める年末商戦では、その年の売り上げを左右する次のような疑問が浮上します。「今シーズンの売れ筋商品はどれか?」「どのメディアに広告を掲載すべきか?」「顧客はどのような経路で自社を知り、どのような経路で購入を果たすのか?」こうした疑問の答えを見つけてマーケティングに反映させるには、1 つの項目だけで数時間から数日かかってしまう場合もあります。

Google アナリティクスの自動インサイト ストリームは、データに隠された商機と異変を瞬時に表示して、こうした疑問に答える最初のステップを自動化します。たとえば、標準を上回る売上成長率を見せている商品や、コンバージョンが多く広告費用対効果の高い広告チャネル、自社ブランドとの接点に使われているデバイスの種類を表示します。小売店のオーナーはこうした情報がリアルタイムでわかるようになるため、ビジネスの成果に直結する効果的な意思決定を迅速に行うことが可能になります。


ご自身の自動インサイトは、Android iOS の Google アナリティクス公式モバイルアプリの [アシスタント] タブでご覧いただけます(英語でご利用の全ユーザーが対象です)。現在、この画期的な機能を Google アナリティクスのウェブ版にも導入し、他の言語にも展開すべく取り組んでおります。

ぜひアナリティクス モバイルアプリでこの機能をお試しいただき、自動化をご希望のインサイトの種類やサービスの改善に向けたフィードバックをお寄せください


投稿者: Ajay Nainani - Google アナリティクス担当プロダクト マネージャー

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Improved Analytics Administration via Property Moving」を元に構成しております。

Google アナリティクスでは、ユーザーの皆様に世界レベルのデジタル アナリティクス データを提供するべく日々機能の向上に努めていますが、このたび以前からご要望の多かった、Google アナリティクスまたはアナリティクス 360 のプロパティをアカウント間で移動させる機能を追加いたしました。Google はアナリティクスのコア部分を常に改善することを重要視しています。この機能によってアナリティクス アカウントの整理がさらに容易になるほか、高度な機能も活用していただけます ...
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Improved Analytics Administration via Property Moving」を元に構成しております。

Google アナリティクスでは、ユーザーの皆様に世界レベルのデジタル アナリティクス データを提供するべく日々機能の向上に努めていますが、このたび以前からご要望の多かった、Google アナリティクスまたはアナリティクス 360 のプロパティをアカウント間で移動させる機能を追加いたしました。Google はアナリティクスのコア部分を常に改善することを重要視しています。この機能によってアナリティクス アカウントの整理がさらに容易になるほか、高度な機能も活用していただけます。

メリット


アカウントの整理が容易に

Google アナリティクスは提供開始から 10 年を超えるサービスであり、多くのお客様が最初にアカウントを作成されてからかなりの時間が経過しています。これまでは、一度作成したプロパティをそのアカウント内で使用し続けるしかありませんでしたが、今回、アカウント間での移動が可能になったことでアカウント構成の整理が容易になり、各プロパティを現在のビジネスニーズに合致するようにグループ化することができるようになりました。


統合レポートなどの機能をさらに強化

Google アナリティクスには、同じアカウント内のプロパティを扱う際には便利なものの、別のアカウントのプロパティには対応できない機能が多くあります。今回の強化により、関係するプロパティを個別のアカウントにまとめ、こういった機能をよりシームレスに活用できるようになりました。

アナリティクス 360 には、同一アカウント内の複数のプロパティからデータを集約できる「統合レポート」機能が用意されていますが、この機能と新しいプロパティ移動機能との組み合わせは特に効果的です。関連するプロパティを同じアカウントにまとめることで、ビジネス上、最も的確な形でデータやレポート構造を整理することができます。

プロパティを単一のアカウントにまとめることには、次のようなメリットもあります。
  • すべてのプロパティのビューに同じフィルタ群を適用できる
  • 同じアカウント内のため、プロパティやビューのユーザーを管理しやすい
  • 変更履歴機能で、アカウント内のすべてのプロパティのイベントをまとめて参照できる


所有権の譲渡

自社サイトのプロパティの作成を代理店等のサードパーティに委任し、結果としてその代理店のアナリティクス アカウント内にプロパティが作成されることは珍しくありません。この場合、自社が所有・管理していないアカウントに、プロパティが格納されていることになります。プロパティ移動機能を利用すれば、こういったプロパティを新しいアカウントに移し、本来の所有者が自由に管理できるようになります。


仕組み


タグの再設定は不要

ウェブサイトのタグの再設定にかかるコストは高額になる場合があります。そのため、プロパティ移動機能は、タグの再設定をしなくても利用できるように設計されています。プロパティの移動に必要な作業は、Google アナリティクスの [管理] セクション内ですべて完結します。


プロパティの移動

ひとつのアナリティクス アカウント(「移行元のアカウント」)から別のアカウント(「移行先のアカウント」)にプロパティを移動させるには、両方のアカウントの完全なアクセス権を持っている必要があります。具体的には、移動元アカウントと移動先アカウントの両方について、ユーザーの管理権限と編集権限が必要です。この厳しい要件は、プロパティの移動という操作の影響の大きさを考慮したもので、適切な権限を持たないユーザーがプロパティを移動させてしまうことを防ぐ意図があります。また、万が一誤ってプロパティを移動させてしまっても、再び元のアカウントに戻すことができます。詳細

この機能を使用するには、Google アナリティクスのアカウントにログインし、[管理] セクションに移動します。移動させるプロパティを選択して [プロパティ設定] ページを開き、右上にある [プロパティを移動] ボタンをクリックします。操作時の画面は次のようになります。


ぜひこの機能をご活用ください。Google アナリティクスでは、ご愛用いただいている皆様のため、今後も続々と機能強化を進めてまいります。引き続きご注目ください。

投稿者: Tim Cao / Matt Matyas(Google アナリティクス チーム)

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Magicbricks Stays Up and Running With Real-Time Monitoring From Google Analytics 360」を元に構成しております。

Magicbricks はインドの高級不動産を仲介する人気ポータルで、購入者と販売者の両方を対象に世界の市場で独自のサービスと目新しいオンライン機能を提供しています。ビジネスを展開するすべての国で、サイトのパフォーマンスとユーザーの利便性を最大化することに重きを置いている同社は、主要なデジタル KPI をリアルタイムで監視して最適化するソリューションを必要としていました。

そこで Magicbricks は Google アナリティクス 360 の認定パートナーである Tatvic Analytics Private Limited ...
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Magicbricks Stays Up and Running With Real-Time Monitoring From Google Analytics 360」を元に構成しております。

Magicbricks はインドの高級不動産を仲介する人気ポータルで、購入者と販売者の両方を対象に世界の市場で独自のサービスと目新しいオンライン機能を提供しています。ビジネスを展開するすべての国で、サイトのパフォーマンスとユーザーの利便性を最大化することに重きを置いている同社は、主要なデジタル KPI をリアルタイムで監視して最適化するソリューションを必要としていました。

そこで Magicbricks は Google アナリティクス 360 の認定パートナーである Tatvic Analytics Private Limited にサポートを依頼して、ウェブサイトのダウンタイムを低減し、サイトが停止する予兆を検知して直ちに警告するシステムを開発しました。このリアルタイムの異常警告ソリューションにより、KPI の異常な変化を明確に把握して、問題に迅速に対処できるようにしたのです。

その成果は効果的で、エラーや予期しない動作が検出された際の応答時間が 70% も改善されました。
「Magicbricks は不動産の No 1 ポータルとしてユーザーの皆様に優れた利便性をお届けし、自信をもって不動産を選んでいただきたいと考えています。Google アナリティクス 360 のおかげで、ユーザーの利便性を損なう予期しないサイトの動作を測定できるようになりました。この異常警告ソリューションの導入以降、エラーや予期しない動作、パフォーマンスの変化が検出された際の応答時間が 70% も改善されました。」Sudhir Pai 氏、Magicbricks CEO

このリアルタイム警告ソリューションは、次のような段階を踏んで開発されました。まずリアルタイムで検出すべき主要な指標を定義し、次に Real Time API と Management API を使って Google アナリティクス 360 データを使用するリアルタイム監視ソリューションを開発しました。そして、リアルタイムでデータの偏差を算出するため、異常検知アルゴリズムをデータに適用し、KPI に異常な偏差が発生した場合に、SMS で社内の各リーダーに警告を送るようにしました。詳しくは、事例紹介の全文をご覧ください。
SMS による自動警告ソリューションは、改良の結果、サイトの停止を招く予兆を検知し、重大性を判断し、さらには Magicbricks 全社の幹部と中間管理職にパフォーマンス情報をリアルタイムで送信できるようになりました。今ではこうしたリアルタイムのインサイトを全社で活用しており、サイトの停止を回避し、日々の収益を拡大できるようになっています。


投稿者: Cathy Candano、Daniel Waisberg - Google アナリティクス チーム

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Enterprise Class Administration in the Google Analytics 360 Suite」を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Enterprise Class Administration in the Google Analytics 360 Suite」を元に構成しております。
マーケティングや市場分析に関わる方は、消費者行動の劇的な変化を日々実感していることと思います。モバイルの登場によって新たな商機が生まれ、企業は消費者が購入に至るまでのあらゆる段階で、適切なタイミングを捉えて効果的なメッセージを発信できるようになったのです。こうした劇的な変化に対応するソリューションとして、今年の初めに発表したのが Google アナリティクス 360 スイートです。これは、データ分析やマーケティング分析機能を備える総合的なサービスで、特に大企業でのマーケティングやデータ分析のニーズを意識して開発されたものです。

このたび、機能改善のためいくつかアップデートを行いました。Google アナリティクス 360 スイートには、各企業のマーケティング プログラムやウェブサイト、アプリのパフォーマンスを把握するための重要なデータが格納されます。そのため、そうしたデータへのアクセスを厳重に管理し、監視することが最重要課題となります。このたびのアップデートはこうした課題に対応するものです。

組織でのユーザー管理

自社のデータやスイートのアセットへのアクセス権の管理は極めて重要なもので、お客様の組織内で行っていただく必要があります。アクセス権を管理するにあたって、まずは組織内で管理しているアカウントを Google にお知らせいただく必要がありますが、その作業が新しいスイート ポータル(http://360suite.google.com/)のページ上で行えるようになりました。次に示すように、組織の管理者の方はスイート ポータルの [管理] タブにおいて、組織内でスイートのサービスを利用しているすべてのアカウントを組織にリンクして確認手続きを行うことができます。

リンクしたアカウントをユーザー管理機能の対象とするには、必ず確認手続きを行ってください。

ユーザーを一元的に監査

スイート サービスですべてのアカウントのリンクと確認手続きを終えると、詳細なユーザー監査レポートが作成されます。このレポートには、スイート内のいずれかのサービスにリンクされたアカウントへのアクセス権を有する全ユーザーが表示され、複数のサービスやアカウントへのアクセス権をもつユーザーを確認できるのは、このレポートのみとなっています。

このレポートには、組織アカウントへのアクセス権を付与するユーザーを決めるうえで役立つ、各ユーザーのさまざまなデータが表示されます。具体的には、ユーザーの名前、写真(設定されている場合)、スイートでの役割、そのユーザーがアクセス権をもつ組織内のサービスが表示されます。また、リンクされた Google アナリティクス アカウントのすべてについて、対象ユーザーが最後にアクセスした時刻が表示されます。

ユーザーごとにさらに詳しいデータを読み込むこともでき、そのユーザーがアクセスできるプロパティやコンテナの数のほか、データスタジオの使用許可を得ているかどうかなど、各ユーザーがアクセス権をもつ全データの概要も表示できます。

フィルタによる絞り込み

高度なフィルタ機能で、表示するデータを絞り込むこともできます。たとえば、次のように、過去 6 か月間にアナリティクス データにアクセスしていないユーザーだけを表示するといったことが可能になります。

休眠ユーザーの削除

上記のすべての操作を組み合わせると、休眠ユーザーを特定してアナリティクス アカウントから削除するという重要度の高いタスクを実施できるようになります(この機能はスイート内の他のサービスにも導入予定です)。たとえば次のように、最近ログインした記録がないユーザーだけをフィルタを使って表示して、対象ユーザーの詳細ペインを確認したうえで、アナリティクスから削除できます。

変更履歴

スイートの変更履歴では、変更を加えた日時、ユーザー、変更内容を確認できます。たとえば、誰かが新しいアカウントを組織にリンクしたり、ユーザーを追加または削除したり、オブジェクトのサービスレベルやオーダーの終了日を変更したりした日時を簡単に確認できます。こうした変更履歴が残ることで、請求額の増加といった事柄を明確にトラッキングできるため、混乱を防ぐ効果があります。つまり、異変を察知した場合には、憶測に頼らず変更履歴を検索することで、原因を特定することができるのです。そうすることで、たとえば「管理者の 1 人が特定のプロパティのサービスレベルを標準サービスから 360 サービスに変更していた」、「請求パラメータを変更していた」といった原因が特定できます。なお、変更履歴を確認できるのはオーナーのみです。

スイートの設定を完了し、新機能を活用しましょう

これらの新機能は、組織の管理者が 360suite.google.com にログインしてスイートの設定を完了すれば、すぐにご利用いただけます。組織の管理者が不明な場合は、御社担当のアカウント マネージャーにお問い合わせください。組織にリンクされたすべてのアカウントの確認手続きを終えたうえで、ぜひスイート ポータルの [管理] タブから、[組織] ページにアクセスし、スイートの環境を有効にしてください。

これらの強力な管理機能をぜひ有効にし、価値あるデータに対するアクセスをしっかり監視、管理しましょう。今後も Google アナリティクス 360 スイートの大企業向け機能の充実に向けて、各種アップデートを予定しております。ぜひ今後の最新情報にご注目ください。

投稿者: Matt Matyas - Google アナリティクス担当プロダクト マネージャー

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Google Analytics adopts Privacy Shield」を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Google Analytics adopts Privacy Shield」を元に構成しております。

先日 Google が、EU-US プライバシー シールド フレームワークへの準拠について自己認証を完了したことを発表されました。

プライバシー シールドは、欧州から米国への個人情報の移転に関する新しい協定です。この枠組みの制定は、欧州のユーザーの個人情報保護、欧州と米国の間で行われるビジネスの法的な安定性、デジタル経済の信頼性の確保にとって大きな意味を持ちます。

今後、Google が個人情報を移転する場合は、プライバシー シールドに定められている条項と安全保護対策の対象となります。なお、お客様の側で対応していただくことは何もありません。Google の認定証はまもなくこちらから確認していただけるようになります。

追記:Google の認定証はこちらからご確認ください。

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Enterprise-Class Tag Management: A look back on recent features」 を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 Enterprise-Class Tag Management: A look back on recent features」 を元に構成しております。
Google タグマネージャは、タグ設定に関するさまざまな問題の解決を目的として開発されました。Google タグマネージャを使用することで、タグ設定にかかる時間を短縮して、他の重要な事項に注力できます。また、エラーを減らしてデータの信頼性を高め、タグを高速化して、より快適なユーザー エクスペリエンスを実現します。

先週導入されたワークスペースは、Google タグマネージャでの共同作業や企業におけるワークフローの効率向上を目的としています。他にも Google タグマネージャでは、企業のお客様のニーズに応えるため、さまざまな改良を行なってきました。ここでは、新しくなった機能を一部ご紹介いたします。

テストとセキュリティ:

  • 環境 - プレビュー機能とデバッグ機能を改良し、Google タグマネージャとタグマネージャ 360 で、特定のテスト環境(開発、ステージング、品質保証など)に変更したタグを公開できるようになりました。環境は、組織の要件に合わせていくつでも設定し、わかりやすい名前を付けることができます。変更したタグを公開するときは、テスト対象となる環境を選択するだけです。従来よりも簡単にタグをテストでき、予定されているサイトの更新に合うようにタグを変更して、運用開始までに問題を解決できます。
  • 不正なソフトウェアの検出 - サイトのユーザーを保護するため、コンテナから展開されたタグが、不正なソフトウェアが検出されたサイトをポイントしている場合に、Google タグマネージャとタグマネージャ 360 で自動的に検出できるようになりました。問題が検出された場合は管理者に通知され、不正なタグは一時停止されるので、ウェブサイトとユーザーを保護しながら、問題を特定できます。

組織化する:

  • フォルダ - 時間とともにコンテナの規模は大きくなり、タグ、トリガー、変数すべてを管理することが難しくなります。フォルダを使って、ご自分やチームメンバーが使いやすいように、これらの項目を論理的に分類できます。
  • タグの順序付け - すべてのタグが独立して動作するわけではなく、特定の順序でタグを配信することが重要になる場合もあります。タグの順序付けを使用すると、特定のタグの直前または直後に配信するタグを指定し、想定どおりの動作にできます。

モバイル:

  • モバイルアプリのタグ管理 - モバイルアプリ向けの Google タグマネージャが改良され、さらに使いやすく、軽量、高速になりました。新たに組み込まれた Google の新しいモバイルアプリ開発プラットフォーム Firebase は、タグの開発から分析まで対応します。

サービスとサポート:

  • タグマネージャ 360 - 今年の初めに Google アナリティクス 360 スイートの一部として導入されたタグマネージャ 360 では、使用方法や不明点などの問い合わせに対応するサービスやサポートを利用できるほか、要件に合わせてタグを設定し、設定に従って配信できるように保証するサービスレベル契約(SLA)をご用意しています。また、360 スイートに組み込まれているため、アカウントのアクセス権とユーザーの管理をまとめて行うことができます。

投稿者: Scott Herman - Google タグマネージャ担当プロダクト マネージャー

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 AccuWeather delivers enhanced value to advertisers with DoubleClick for Publishers and Google Analytics 360 」 を元に構成しております。

チャレンジ

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「 AccuWeather delivers enhanced value to advertisers with DoubleClick for Publishers and Google Analytics 360 」 を元に構成しております。

チャレンジ

多くのサイト運営者は DoubleClick for Publishers(DFP)を使用してサイトやアプリに配信する広告を管理し、Google アナリティクス 360 を使用してサイトでのユーザー行動を分析しています。DFP ではサイト上の広告と広告ユニットに関するレポート、アナリティクス 360 ではサイトのページに関するレポートが提供されます。

どちらのプラットフォームも単独では双方のデータを組み合わせたインサイトは提供していません。また、それぞれで提供されるデータも異なるため、ユーザー行動が収益に与える影響や、広告がユーザー行動に与える影響を把握することは容易ではありませんでした。

この課題を解決するため、昨年 Google では DFP とアナリティクス 360 の統合機能をリリースしました。

ソリューション

この統合により、アナリティクス 360 の管理画面でインプレッション数、クリック数、収益といった DFP の指標を確認できるようになり、収益データとユーザー行動データ(サイトの各ページで発生した広告のインプレッション数や収益など)を組み合わせた分析が可能になりました。この統合機能を活用した企業の 1 つが AccuWeather です。

AccuWeather の事例紹介

AccuWeather は自社サイトや人気アプリを通じて、世界中で 10 億人を超える人々にリアルタイムの天気情報を提供しています。ユーザーのニーズを正確に把握して、より関連性の高い広告を表示できれば、広告主に対するサイトの価値が上がり、広告収益を向上できると考えていた同社は、DFP とアナリティクス 360 のアカウントをリンクして、サイトでのユーザー行動が広告収益にどのように影響しているかを確認することにしました。

アナリティクス 360 で DFP の指標を確認できるようになった結果、accuweather.com で 2 つの企業が新たに広告掲載を始めたときに、国別平均インプレッション収益が 45% も増加したことがわかりました。この増収は、旅行を考えているユーザーがタークス・カイコス諸島やバルバドスといった「エキゾチック」な地域の天気情報を調べた際に生まれたものでした。そこで同社は、そうした価値の高い独自のユーザー セグメントに特化した広告パッケージを作成し、広告主への直接販売や、DoubleClick Ad Exchange などのプログラマティック マーケットプレイスでの販売を行うことにしました。


「DoubleClick for Publishers とアナリティクス 360 の統合により、キャンペーンの掲載結果を新たな角度からリアルタイムで分析できるようになり、広告配信についてより適切な意思決定ができるようになりました。今もユーザー行動に基づく新しい広告商品を開発していますが、こうした広告商品は広告主に大好評です」と AccuWeather で広告戦略およびユーザー開発ディレクターを務める Steve Mummey 氏は語っています。

詳しくは、AccuWeather の事例紹介の全文(英語)をご覧ください。

サイト運営者向けの機能が充実

アナリティクス 360 で DFP の指標を確認できるほか、統合レポートを使ったり、アナリティクス 360 のデータと併せて DFP 広告ユニットのデータを確認したり、Google BigQuery で DFP データをより詳しく分析したりできます。

レポート

アナリティクス 360 のレポート セクションに DFP の指標が組み込まれ、サイトのコンテンツが収益に及ぼす影響を簡単に把握できます。

※ 画像は参考データです。
AccuWeather の DFP アカウントやアナリティクス 360 アカウントの実際のデータではありません。

広告ユニット

サイト運営者はサイトやアプリの膨大な広告ユニットを組み合わせてオンライン広告枠を販売しています。個々の広告スロットを広告ユニットにまとめて、ウェブサイトの構造に合わせて広告ユニットを階層化すれば、個々の広告メッセージに合った広告スロットを広告主に提供することができます。

今回の統合により、アナリティクス 360 のデータを広告ユニットの観点で確認できるようになりました。DFP 広告ユニットの階層は、インプレッション数やクリック数、収益などの関連指標とともに、アナリティクス 360 に反映されます。

分析部門と広告運用部門で同じデータを参照できるようになり、また、アナリティクス 360 でユーザー属性やインタレスト カテゴリのデータと DFP のデータを組み合わせて分析できるようになったことで、高いインプレッション収益につながるアフィニティ カテゴリやライフスタイルなどを広告ユニット単位で把握できます。

※ 画像は参考データです。
AccuWeather の DFP アカウントやアナリティクス 360 アカウントの実際のデータではありません。

Google BigQuery

アナリティクス 360 で利用できるようになった DFP の指標は BigQuery にエクスポートしてさらに活用することもできます。利用できる指標やエクスポート データ、データソースが増えれば、独自の収益モデルを運用し、収益とユーザー行動との関連性を詳しく分析することも可能になります。

アナリティクス 360 では今後もさらに革新的な機能の充実に努めてまいります。今後の最新情報にご注目ください。

投稿者: Abhishek Aggarwal、Dan Cary、Tiffany Siu(Google アナリティクス チーム一同)

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Enterprise-Class Tag Management: Announcing Workspaces」 を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Enterprise-Class Tag Management: Announcing Workspaces」 を元に構成しております。
Google タグマネージャは様々な規模の企業でご利用いただいていますが、大規模な企業では他とまったく異なるニーズが生まれることも少なくありません。そこで Google では昨年より Google タグマネージャ 360 の提供を開始し、あらゆる企業のニーズを満たす機能の開発に取り組んでまいりました。

そしてこのたび、Google タグマネージャとタグマネージャ 360 の新しい機能として、ワークスペースの提供を開始します。

これまでは 1 つのコンテナ ドラフトにすべてのタグ変更を加えてから、バージョンとして保存して公開する必要があったため、複数の担当者が作業する場合や代理店にとってはワークフローや対応策が複雑になっていました。新しいワークスペースの機能では複数の場所で作業できるため、複数の担当者が同時にタグを変更し、作業内容をすべて公開することなく、すばやく変更を加えることができます。必要なプロセスは新しいワークスペースを作成し、変更を加えて公開するだけです。他のワークスペースで作業中のタグやトリガー、変数はそのまま保持されます。

新しいワークスペースは、新たなバージョンを構成する一連の変更の作業場所となります。ワークスペースをバージョンとして保存するか公開すると、ワークスペースの名前、メモ、変更リストがそのバージョンに引き継がれ、コンテナで加えた変更の内容と日時の全履歴が記録されます。
あるワークスペースで作業しているタグが、別のワークスペースで変更されたとしても、心配はいりません。新たなバージョンの作成時に競合するタグがある場合は、自動的にその旨の通知を受け、使いやすい競合解消ツールでタグを一致させたうえでワークスペースに取り込むことができます。



また Google タグマネージャとタグマネージャ 360 の管理画面も速く、使いやすくなりました。タグの作業時に組み込み変数を有効にする必要がある場合は、画面をスライドすれば編集フローを中断せずに、関連するタグ、トリガー、変数を設定できます。また、特定のトリガーが適用されるタグを確認したい場合も、トリガーと変数の画面でこれらの使用場所を正確に把握できるようになりました。サイトのデータを取得する変数の型がわからない場合は、見やすくなった設定画面のインライン ガイドでご確認いただけます。

タグマネージャ 360 をご利用のお客様は、現在コンテナでワークスペースをいくつでも作成していただけます。これは大規模な企業のニーズを満たすだけでなく、タグマネージャ 360 が目的とする複雑な共同作業の実現にとっても不可欠な機能です。タグマネージャ 360 や他の Google アナリティクス 360 スイート サービスをご利用のお客様は、ぜひアカウント マネージャーに詳細をお問い合わせください。

タグマネージャの標準版をご利用のお客様も、すべてのコンテナで最大 3 つのワークスペースを同時に使用できるようになります(現在のコンテナ ドラフトに似たデフォルトのワークスペース 1 つと、2 つのカスタム ワークスペース)。また、管理画面も改善され、公開時にどのような変更が行われるかを詳しく確認できるようになります。

Google では引き続き効率的なタグ管理の方法を模索してまいります。今後も Google タグマネージャとタグマネージャ 360 のワークスペースや他の機能について、より使いやすく充実したものになるよう改善を予定しております。近く詳細をお知らせしますので、ぜひご期待ください。

Google タグマネージャ の詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

投稿者: Scott Herman - Google タグマネージャ担当プロダクト マネージャー

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Data Studio: New Google Cloud SQL and MySQL connector」 を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Data Studio: New Google Cloud SQL and MySQL connector」 を元に構成しております。
※日本国内における、Google データスタジオ (無償版含む)のサービス提供時期、価格は未定です。

Google データスタジオのビジョンは、データがある場所を問わず、あらゆる自社データへのアクセス、視覚化、共有を可能にすることです。そこでこのたび人気の高い Google Cloud SQL と MySQL データベースを新たにサポートすることになりました。データスタジオで自社データを利用できるようにする取り組みの第一歩としてぜひご活用ください。

Google Cloud SQL と MySQL の新しいコネクタを使用すれば、自社データベースのデータを使用して、画期的なレポートやダッシュボードを作成できます。 

MySQL データベースの営業担当者別の販売データを使ったレポート例
コネクタを使うには、新たに提供されるコネクタの中からお選びください。
Cloud SQL と MySQL が追加されたコネクタの最新リスト
データベース名、URL、ユーザー名、パスワードを指定し、[接続] をクリックします。
SQL データベースへのアクセス設定画面
データの視覚化をかつてないほど容易にするこれらの新しいコネクタは、データスタジオをお使いのすべての方にご利用いただけます。このコネクタの詳細については、MySQL コネクタ Google Cloud SQL コネクタのヘルプ記事をご覧ください。

データスタジオの新しいコネクタをご希望の場合

データスタジオでの利用や視覚化を希望されるデータサービスがございましたら、サービス実現に向けて優先的に取り組めるよう、データスタジオのコネクタに関するフィードバック フォームを使ってお知らせください。

投稿者: Anand Shah および Nick Mihailovski(プロダクト マネージャー)

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Which TV Ads Made the Podium During the 2016 Olympics?」 を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Which TV Ads Made the Podium During the 2016 Olympics?」 を元に構成しております。
注: 2016 年オリンピックが閉幕したため、大会期間中のテレビ広告の成果を反映して、開会式についての最初の投稿の分析情報を更新しました。

約 2 週間前に閉幕した 2016 年夏季オリンピック、大会期間中はアメリカ国内だけで推定 2,790 万人もの視聴者を獲得しました。そのテレビ広告では、目的のユーザー層に的確なアピールができたかどうか、多くの広告主たちは手に汗握りつつ見守っていたことでしょう。成果を確認するために広告主たちが注目する要素は、主に次の 3 つです。
  1. 視聴者に認知された広告は?
  2. 関心の向上、認識の変化、購買意欲の強化に貢献した広告は?
  3. 消費者から実際にレスポンスを引き出すことができた広告は?
こういった点に光を当てるため、Google は大会期間中に NBC ネットワークで CM を放映したブランドの中から上位 12 社を選んで、合計 35 億回を超えるインプレッションを対象に評価を行いました。分析のもとになっているデータは、Google Consumer Survey の結果と、セカンド スクリーン(携帯電話、PC、タブレット)でのレスポンスのデータを組み合わせたものです。Google データスタジオのダッシュボードとして公開されている分析結果を見てみると、評価対象の広告のパフォーマンスを目標到達プロセス全体にわたって捉えた、ユニークな視点が得られます。

認知

オリンピックのように大規模なスポーツ イベントの生放送では、視聴者数の多さとイベントのコンテキストを活かすため、しばしば専用のコマーシャルが製作されます。個々のアスリートの物語を紐解くものから、自分の国の選手を応援する気持ちを刺激するものまで、アプローチはさまざまですが、いずれも視聴者の感情に訴えること、楽しませること、注目させることなどが狙いです。

認知度向上においては Nike の「Unlimited」広告が文句なしの金メダルです。回答者の 35% 近くが広告を見た記憶があると答えています(助成想起)。四肢欠損者による初のキリマンジャロ登頂を題材とした広告を含め、Nike の優れた広告の想起率は一般的な水準である 20~25% を大きく上回っています。惜しくも 2 位となったのは、オリンピックと日常の瞬間を織り交ぜて描いた Coca Cola の「That's gold」広告です。トップ 5 の残りを占めるのは TideMcDonald'sSamsung で、いずれもかなりの想起率を記録しています。この上位 5 社の広告想起率は、開会式後の最初の分析時と比べ平均 3 ポイント上昇しました。

回答者の 35% が Nike の広告を見た覚えがあると回答
なお、広告で取り上げられていた商品やサービスを具体的に思い出すことができたのは、広告を想起できた回答者の 37% にとどまっています。ある広告のブランドと商品の両方を思い出すことができる視聴者は、正味 13% 程度ということになります。商品の想起率が最も高かったのは、Tide の「Small can be powerful」広告で、50% を少し上回りました。

関心

広告には、視聴者の認識を変化させ、商品やサービスに対する関心を創り出す目的もあります。今回の調査では、広告を見なかった視聴者(Unexposed)と見た視聴者(Exposed)の両方を対象にすることで、各広告のメッセージやクリエイティブが及ぼした影響の強さを分析することができました。結果は全体としてかなり優れたものでした。平均して、広告を目にした回答者が該当ブランドに対して持つ印象は、そうでない回答者と比べて 27% 好意的なものになっています。同様に、宣伝されていた商品について情報収集または購入する可能性も、広告を目にしていない回答者と比べて 32% 高くなっています。

大会期間中の好感度と購買意欲の伸びは、開会式中に測定された伸びと比べて、それぞれ 10 ポイント、12 ポイントと大幅に上回りました。

広告を目にした消費者は、そうでない消費者と比べて該当ブランドに対する印象が 25% 好意的で、
広告の商品について情報収集または購入する可能性は 28% 高い
興味深いことに、基本的な好感度と購買意欲については、オリンピックの公式スポンサーとそうでない企業との間に大きな差はありませんでしたが、スポンサーでない企業はスポンサー企業と比べて好感度の伸びが 3 ポイント、購買意欲の伸びが 7 ポイント上回りました。

意欲

これらのコマーシャルは、視聴者を笑わせたりブランドに対する好感度を高めたりするだけでなく、視聴者による検索やウェブサイト訪問を促進する効果も持ちます。いわゆる「セカンド スクリーン」での検索(広告との再エンゲージメント、目にした商品についての情報収集など)は、購買意欲の指標として非常に有効です。Google でアトリビューションによって広告との関連付けが可能な語句の検索が放送中にどれくらい増加したか調べることで、消費者のレスポンスへの影響も分析に含めることができます。オリンピック放送でのテレビ広告による検索の増加は、ほぼ完全にモバイルで起きています。その割合は実に 83%。同じブランド群でこれらの広告を放映していない時期の平均は 55% であり、大きな差が見られます。このことから、テレビでの露出の確保は、小型スクリーン向けの戦略としても一定の意味を持つと言えるでしょう。
広告を目にした結果として Google で行われた検索の 83% がスマートフォン、10% がタブレットでのものであることから、効果的なセカンド スクリーン戦略がテレビ広告の成功の鍵となります。
ここでの金メダリストは BMW で、「Performance wheelchair」など複数の商品を広告で取り上げ、反応強度指数は 3.21 でした。これに次ぐ成績で表彰台に立ったのは McDonald’s Samsung。反応強度指数はそれぞれ 2.01 と 1.57 でした。「感情に訴える広告は商品の広告と同じ効果はあるのか?」という命題がありますが、今回の調査の範囲では答えは「イエス」でした。どちらのタイプの広告も、平均で 50% の検索数増加を引き起こしています。また、興味深いことに非スポンサーの広告によって発生した検索は、公式スポンサーの広告による検索を 17% 上回りました。

BMW の広告によって得られた検索数は、
調査対象となった 12 種類の広告の平均を 3.2 倍上回る
最後に、目標到達プロセス全体を通したパフォーマンスという観点では、プロセスの 3 つのステージすべてでトップ 3 に食い込んだ Coca Cola の広告が総合優勝となりました。

オリンピックであれ普段の番組であれ、テレビを見ていて気になる情報があれば、視聴者はスマートフォンに手を伸ばします。広告主はこうしたマイクロモーメントを確実に捉えて広告を表示し、役立つ情報を提供して、視聴者の関心に応えられるようにする必要があります。つまり、テレビ広告を展開する際に、消費者アンケートやデジタルでのレスポンス追跡を組み合わせれば、目標到達プロセスの各段階でのパフォーマンスを見通す新たなデータを、それもわずか数日のうちに入手できるのです。こういった新しい分析手法を活用することで、テレビ広告をはじめとするさまざまなマーケティング活動の成果について理解を深め、デジタル メディアとの連携を前提に改良を加えていくことができます。

データ収集

Google Consumer Survey を広告の認知度と関心度の調査に利用し、2016 年 8 月 19~21 日の期間に、検証済みの代表サンプル(最小回答者数 700)を対象とするオンライン調査をアメリカで実施しました。レスポンスについてのデータは、放送期間中にテレビ広告によって Google で生じた検索数の増加に基づくもので、対象となったのは Google アトリビューション 360 を使ったモデリングによってコマーシャル放映の影響を受けたものと特定できる検索語句です。レスポンス データは、放送中の各広告主の広告インプレッションの合計を基準に正規化したものです。

Happy Analyzing!

投稿者: Casey Carey(Google アナリティクス マーケティング担当ディレクター)