この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「L'Oreal doubles anticipated revenue with the Google Analytics 360 Suite and DoubleClick Bid Manager」 を元に構成しております。

L'Oreal Canada では、ホリデー期間の特別キャンペーンとして、日本のブランド「シュウ ウエムラ」の愛用者の特性を利用した、特別なリストの構築を図りました。
まず Google アナリティクス 360 スイートを使って、シュウ ウエムラ ブランドのユーザーと同じ関心を持つユーザー(例: ヨガや特定の旅行に関心があるユーザー)のリストを作成しました。そして、Google アナリティクスを使って、そうした層をシュウ ウエムラのウェブサイトに誘導し、DoubleClick バナーを表示して商品購入を促したのです。
その結果、驚くべき成果が上がり、売り上げが当初予測の 2 倍、広告費用対効果が 2200% に達しました。L'Oreal Canada がこの取り組みで学んだ手法は、今や L'Oreal の全グローバル ブランドで共有されています。
このすばらしい事例に関心をお持ちの方は、ぜひ動画で詳細をご覧ください。



投稿者: Suzanne Mumford、Google アナリティクス 360 スイート部門マーケティング責任者



Posted by Google Analytics 360 Suite アカウント マネージャー 清水千年
/ ソリューション コンサルタント 中島弘樹

概要

デジタル、モバイルの普及でオンラインでホテル、レストランの予約をする生活者は増え続けています。こうした中で、オンラインによる集客は重要性を増しており、本事例にて紹介する「株式会社一休」はその中でも、非日常を演出するラグジュアリーなイベントの提案という特別なポジションを築いています。

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株式会社一休 デジタルマーケティング部の皆様

今回、その株式会社一休にてオンラインの集客から実際の予約までを一元管理し、運用改善を図るマーケティング プラットフォームとして、Google アナリティクス 360、DoubleClick、BigQuery を導入いただきました。本事例ではデジタル広告や自社で保有する予約など様々なデータ統合と、複数の組織間での分析、活用による成果をお伝えします。




導入の背景

これまでも株式会社一休では、データの分析と施策の改善に取り組まれていました。しかしそれまでのプラットフォームでは、各トラフィックからコンテンツのクリエイティブ施策、予約完了までのトランザクション、そしてポイント還元までの売り上げ管理が個別に管理されており、個別ではなく、施策全体の最適化を図ることが難しい状況がありました。またオンライン施策では改善のスピードが非常に重要な要素ですが、プラットフォームでの制約により、実施から分析までにかなりの時間とリソースがかかるという課題もありました。


上記課題を解決するため、タグマネージャ 360 をベースに、アナリティクス 360 を AdWords、DoubleClick と連結しました。そして、そのデータを BigQuery にエクスポートし、自社の CRM データも連結、統合することで、より柔軟で即応性が高いシステムの構築を行いました。


Google アナリティクス 360 と BigQuery を中心としたマーケティング プラットフォーム

Google アナリティクス 360 は AdWords だけではなく、DoubleClick の連携も可能です。株式会社一休は DoubleClick Search (以下 DS) 、DoubleClick BidManager (以下 DBM)の連携を行いご活用いただいています。DS との連携で、複数のサイトで実施している検索連動型広告の、また DBM との連携により、 Google ディスプレイネットワークと、それ以外の様々な媒体へのディスプレイ・動画広告の運用結果をアナリティクス 360 に集約し、各種指標との紐付けを行った分析や、リマーケティング リストの共有が可能となりました。

これらの情報をアナリティクスに集約し、BigQuery にエクスポートすることにより、こちらのスキーマに従った範囲で各種トラフィックから、コンテンツ、コンバージョンまでの一連データがサンプリングされていない形、ヒット単位で紐付いた形で分析できるようになりました。


導入の成果

今回、株式会社一休にとって、ディスプレイやアフィリエイトを含む、オンライン広告の成果をサイトコンテンツの閲覧状況や、予約完了までのトランザクションと連携して分析可能になったことは大きな成果でした。

特にマーケティング部門においてはトラフィックとコンバージョンの情報の連結が不足していたために、これまでのプラットフォームはほとんど活用されていませんでした。しかし、アナリティクス 360 導入以後はマーケティング部門にてアナリティクス 360 及び BigQuery を施策の分析や改善のためのマーケティングプラットフォームとして使うようになりました。

その理由と成果について、株式会社一休のデジタル マーケティング部の皆様より下記のコメントをいただいております。



1. データの正確性、即時性

トランザクション データの精度、信頼性を調べたところ、自社の CRM データとアナリティクス 360 のトランザクション データとのマッチ率が 97% でした。そのため、これまではデータの正確性、迅速性の観点から難しかった、経営層へのマーケケティング レポートとして活用され、意思決定のソースとして利用されるようになりました。

BigQuery を利用すれば、すぐに必要なデータをどのようなレベルでも取り出せるため、経営層がほしいデータをその場で作成し、素早くビジネス上の決断を即時に下せるようになりました。例えば、トランザクションを加味したトラフィックの傾向を元に、各チャネルのプロジェクトのリソースの配分などの判断に利用しています。このスキームが確立されたことにより、マーケティング施策を中心に、PDCA をよりデータドリブンな形で迅速に回せるようになりました。(デジタル マーケティング部 田中和沙氏)



2. トラフィック データとの連結と活用
アナリティクス 360 は AdWords、DoubelClick との連携により、各媒体のコストデータなどを簡単にアナリティクスに連携させることができます。今回こうして連結したデータを BigQuery にエクスポートし、SQL クエリを書くことで、各セクション別、階層別に KPI の設定と日々のトラッキング、分析が可能になりました。このことによりオンライン マーケティング施策をより全体最適の視点で運用できるようになったと考えています。

また、すべてのトラフィックがトランザクションに紐付き、可視化されたことにより、マーケティング部門、ウェブ制作部門の意思決定がよりデータ ドリブンなものとなり、各広告ネットワークの広告予算のアロケーションやウェブ制作のクリエイティブのセレクションにも活用できるようになりました。こうした、Google のプラットフォームは特に分析結果をすぐにリスト化し、すぐに広告施策につなぐことができることも魅力です。(デジタル マーケティング部 マネージャー 石之雅章氏)

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3. 組織を横断したマーケティング プラットフォーム
今回のプラットフォームの導入により、マーケティング部門、ウェブ制作部門が同一のプラットフォームを見ることになり、同じ KPI、同じデータ文脈でコミニケーションができるようになりました。 CRM データと連結することにより、E-mail マーケティングなどのよりパーソナライズされた統合的なマーケティング施策への包括的な活用も実現できるようになったことの一つです。

このような部門を横断した取り組みにより、ウェブ制部門では「マーケティング部門の施策+ランディングページのデータ+トランザクション」を一気通貫に分析し、サイトの構成、サイト内キャンペーンを運用しております。また現在はモバイル アプリケーションでも、 タグマネージャ 360 とアナリティクス 360 を導入して分析と改善を開始しています。(デジタル マーケティング部 部長 山本智之氏)

                                               


今後の展望、Google アナリティクス 360 スイートに求めるもの


「昨年からレストラン関連のサービスにこの仕組を導入しておりますが、これをさらに広げ、既にホテル事業にも導入しました。Google のマーケティング プラットフォームは広告ネットワークやヘルプ リソースの観点から海外でも使えるため、今後は海外事業にも広く展開し、データを部門を越えた全社の資産として、施策の改善に活用したいと考えております。

またオプティマイズ 360 やデータスタジオ 360 などの新しいサービスも分析から実際のアクションを加速させるツールだと考えておりますので、利用してみたいと思っています。」(同 山本氏)
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株式会社一休 デジタル マーケティング部 部長 山本智之氏


この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Start measuring your TV ads with the precision of digital」 を元に構成しております。

「テレビの難しさは、クリックボタンがないことです」と、Nest 社のマーケティング アナリストである Alex Bain 氏は語っています。スマートホーム向けの製品を製造している同社では、テレビ広告がウェブサイトへのアクセスや売り上げにどの程度貢献しているかを把握できずにいました。
そこで同社は 6 本のテレビ広告を放映していた昨年のホリデー シーズンに、Google アナリティクス 360 スイートを導入しました。そして、オンラインでの検索行動やサイトへのアクセスにテレビ広告が与えた影響を測定できるテレビ アトリビューション機能を利用して、テレビ広告が最も成果を上げるチャネルと時間帯を把握することに成功しました。また、Google アナリティクス 360 スイートでは、ほとんどリアルタイムにデータが届くため、データの収集に費やす時間が減り、データを基に適切な対応を取るための時間が増えました。
Nest 社の成功事例は一般公開されています。詳しくは動画をご覧ください。




投稿者: Suzanne Mumford、Google アナリティクス 360 スイート部門マーケティング責任者

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Progressive improves the mobile experience with the Google Analytics 360 Suite」 を元に構成しております。

分析機能の強化によって、逃していることさえ気づかなかった商機を把捉できる可能性があります。
この動画でご紹介する Progressive Insurance は Google アナリティクス 360 スイートを使って様々な発見をしていますが、そのうちの一つが見逃していた商機の存在でした。同社のモバイルアプリ ユーザーが保険の見積もりだけでなく、保険の購入までアプリで行いたいと考えていることに気づいたのです。そこで、同社はアプリの利便性を改善し、ユーザーの希望どおり保険を購入できる選択肢を追加したところ、期待を上回る成果が表れました。
「当社が販売している商品は保険です。しかし、よく考えてみると、データが製品そのものなのです」と、Progressive のデータおよび分析ビジネス責任者である Pawan Divakarla 氏は述べています。「当社にとって、データの体系化は不可欠です。」今日のマルチスクリーン時代において成果を上げるために、データ管理がいかに重要かを実感されている方も多くいらっしゃることでしょう。そのような方は、Progressive の成功事例を紹介したこちらの動画をぜひご覧ください。


アナリティクス 360 スイートの詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
投稿者: Suzanne Mumford、Google アナリティクス 360 スイート部門マーケティング責任者


「InfoTrust が Google アナリティクスのアカウントを整理し、重要なデータはマイレポートで一目で確認できるようにしてくれたおかげで、情報を分析してビジネス改善に活かしやすくなりました。また、注目すべき KPI を示し、それらを測定して即応するための自動レポートを作成してもらうことができました。」—Mumzworld FZ-LLC、CEO 兼創業者 Mona Ataya 氏
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Mumzworld reaches 300% ROAS with Google Analytics」 を元に構成しております。

おもちゃにおむつ、プレイハウス…。Mumzworld は、ベビー・子供用品が何でも揃うオンライン ショップです。中東地域に展開し、毎年何十万人ものオンライン ユーザーに利用されている Mumzworld は、多数のプラットフォームに広告を掲載し、最高の商品カタログでユーザーの心をつかむべく努力を重ねています。

Mumzworld にとっての課題は、投資収益率や商品の在庫状況を十分に把握し、広告費用の利用効率を高めることでした。ユーザー獲得コストを抑えつつ、オンラインでの売上を伸ばし、リピーターを増やすことが求められていました。また、サイト上の商品の在庫管理を助け、在庫切れ商品の閲覧を減らせるようなプラットフォームが必要でした。
Mumzworld はこの課題を解決するため、InfoTrust の協力を求めました。InfoTrust は Google アナリティクスの認定パートナーで、特に e コマースのデータ統合を得意とします。Mumzworld と InfoTrust は、Google アナリティクスの拡張 e コマースを導入して、ユーザーに対する分析を強化するとともに商品在庫のトラッキングを行いました。また、InfoTrust のデータ統合ツール Analyze.ly を利用し、費用関連の指標データを他社プラットフォームから Google アナリティクスにインポートしました。

在庫切れ商品を 1 日ごとに報告する自動レポートとリマーケティングにより、Mumzworld はコンバージョン数とコンバージョン率を伸ばしつつ、主要チャネルの広告費用対効果を 300% という水準に保つことができました。事例紹介の全文を読む(PDF、英語)


「InfoTrust が Google アナリティクスのアカウントを整理し、重要なデータはマイレポートで一目で確認できるようにしてくれたおかげで、情報を分析してビジネス改善に活かしやすくなりました。また、注目すべき KPI を示し、それらを測定して即応するための自動レポートを作成してもらうことができました。」—Mumzworld FZ-LLC、CEO 兼創業者 Mona Ataya 氏

こういった成果を生み出した Mumzworld と InfoTrust の取り組みについて詳しくは、事例紹介の全文(PDF、英語)をご覧ください。
投稿者: Daniel Waisberg アナリティクス アドボケイト

この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「From Insights to Impact: Driving Value with Analytics」 を元に構成しております。

今週開催された eTail West で、Google は Kohl's の戦略的マーケティング担当副社長 Chris Duncan 氏との共同プレゼンテーションを行いました。Kohl's は年商 190 億ドルを超え、オムニチャネル アナリティクスにおいても躍進を続ける小売企業です。まず、Google アナリティクスのマーケティング責任者を務める Casey Carey により、Google が Harvard Business Review と製作した新しいレポートの要点が、続いて Chris Duncan 氏により、Kohl's の長期戦略である Greatness Agenda に関する紹介が行われました。Greatness Agenda は 2014 年に開始された取り組みであり、Kohl's が「アメリカで最も魅力的な小売企業」となることを目指すものです。
近年「マイクロ モーメント」が自社のビジネスにおいて影響力を増していることに注目してきた Kohl's は、測定と分析を重ね、次のようなインサイト、すなわち知見や洞察を得ることができました。

  • 昨年のデジタル デバイスによるアクセス件数は、全店舗の来店数の合計を上回っている。
  • 売上の多くを担っているのは、複数のマーケティング チャネルと接触したユーザーである。
  • オンラインで接触のあるユーザーは、実店舗での利用額も多い。

こういった分析を踏まえ、Kohl's はチャネルをまたいでユーザーとのエンゲージメントを強化する方法を模索しています。ダイレクト メールとデジタル ディスプレイ広告を組み合わせることでダイレクト メールの投資効果を高めたり、メール マーケティングとソーシャル メディアの融合によってアプリのダウンロード数を 180% 増加させたほか、デジタル ディスプレイ広告と有料検索でハイパーローカル的な手法にも取り組んでいます。つまり、分析によって得たインサイトを基に、行動に移しているのです。
インサイトを行動に変えることは、Google アナリティクス チームにとっての最重要テーマです。Harvard Business Review との共同研究もそのテーマに向けた取り組みのひとつで、優れた企業がどのようにインサイトを活用し、顧客価値を向上させているのか明らかにすることを目指してきました。この共同研究の調査結果は非常に有用なものでした。たとえば、データの統合を通じて顧客の購入プロセスの全体像を明らかにすることで、株主価値にして最大 8.5 倍もの成長を遂げている企業の存在も明らかになりました。

レポートでは、分析とそれに基づく実践によって顧客や自社が得られる価値を増大させている、Kohl's のような優れた企業の事例を紹介しています。ぜひレポート全文をご覧ください。

投稿者: Jocelyn Whittenburg(プロダクト マーケティング マネージャー)

この記事は、Google アナリティクス 英文ブログ記事 “Introducing the Google Analytics 360 Suiteを元に構成しております。


マルチスクリーン時代の企業向けソリューション
毎日の暮らしは、マイクロ モーメントで溢れています。たとえば、お店を探したり、商品を購入したり、さまざまな疑問やニーズを解決しようとするときに、我々はまず手元にある端末を頼りにします。マイクロ モーメントとは、このような「意向に満ちた瞬間」を意味し、まさにその瞬間が訪れるときに、今日の消費者は何をするか、どこに行くか、何を買うかを決めているのです。

マーケティング部門の方や、調査・分析に携わっている方は、このような顧客行動がいかに重要かご存知でしょう。こうした顧客に関するデータの収集は、従来に比べればはるかに容易になっています。しかし、そのデータを解釈して意味を見出すことはかつてないほど困難です。

今回ご紹介する Google アナリティクス 360 (さんろくまる)スイートは、こういったニーズに応えるものです。このアナリティクス 360 スイートはデータ収集から分析と意思決定、そしてアクションまでを包括的に備えるサービスで、特に大規模な企業でのマーケティングを想定した設計となっています。マルチスクリーン時代のマーケティングの基本となるのは、重要な瞬間を捉えて消費者行動を理解することです。的確な切り口で分析を行い、消費者にとっての有用性を高めていくことが重要です。

使いやすい最新のマーケティング アナリティクス プラットフォーム
マーケティングにおいて分析プラットフォームを使用すると、使用しない場合と比べて収益目標を達成する可能性が 3 倍高いというデータがあります。企業のマーケティング担当者から、マーケティング アナリティクス プラットフォームの強化を求める声が上がっているのも、当然といえるでしょう。しかし既存のプラットフォームの多くは、十分にニーズを満たせるものにはなっていないのが現状です。使いにくい、効率的な共同作業ができない、統合性が弱い、習得が困難なスキルを要するなど、さまざまな欠点が見られます。

Google のエンジニアたちは数年前から、マーケティングの分析機能の簡素化に取り組んでいます。Google がウェブ検索にもたらしたような変革を、マーケティング分野でも実現できないかという試みです。毎日何十億もの検索クエリを処理し、ユーザーが入力を終える前に答えを提示できる強力な基盤を利用して、企業のマーケティングにも Google 検索と同じような高い利便性を提供できないかと考えたのです。

システムを開発するにあたって、企業のマーケティング担当者からは、次のような要望が寄せられました。
  • 顧客の購入経路の全貌を把握したい:顧客との各タッチポイント、各種デバイス、チャネルに対する十分な可視性を確保する、完全なデータセットが必要です。 
  • 単にデータを収集するのではなく、実用的な分析結果がほしい:高い演算能力、データ処理手法、高度なアルゴリズムの組み合わせにより、データを解釈できる必要があります。手間のかかる計算や処理はシステム側が請け負い、意味のある分析結果をわかりやすく提示するような仕組みが必要です。 
  • 得られた分析結果を自由に共有したい:データを手軽に共有できるようにすることで、社内の認識のばらつきを防ぎ、部門横断的な取り組みを強化し、意思決定の質を高めることができます。 
  • ターゲット ユーザーに魅力的なエクスペリエンスを届けたい。アナリティクス 360 スイート内のプロダクトだけでなく、AdWords や DoubleClick といった他の Google サービスとも連動することで、ユーザーにとってより魅力的な広告を届け、ブランドの有用性を高めることができます。
Google アナリティクス 360 スイートなら、こういったニーズに応えることができます。強力なプロダクト群がひとつのスイートにまとまり、統一感のあるユーザー エクスペリエンスとサービスのデータ統合、その他さまざまなサービスを実現しています。つまり、アナリティクス 360 スイートは測定に最適なプラットフォームといえるでしょう。

「統合性に優れた Google アナリティクス 360 スイートのおかげで、さまざまな管理業務をひとつのプラットフォーム上でシームレスに扱うことができます。」 L'Oréal Canada アナリティクスおよびメディア担当ディレクター Khoi Truong 氏
6 種類ものプロダクト(うち 4 つは新規)を搭載する Google アナリティクス 360 スイートは、データや分析情報を組織内で共有するのに適した利便性の高いツールです。
  • Google オーディエンス センター 360(ベータ版): マーケティング担当者のためのデータ管理プラットフォームです。既存顧客への理解を深め、各チャネル、デバイス、キャンペーンで類似のユーザーを呼び込むのに役立ちます。DoubleClick とのネイティブ統合により、Google 独自のデータに加え、サードパーティのデータ プロバイダやデマンドサイド プラットフォームなどの利用も可能です。 
  • Google オプティマイズ 360(ベータ版): テストやカスタム機能によって、ウェブサイトのユーザー エクスペリエンスを向上させるプロダクトです。数パターンのサイト設計を用意し、ユーザーごとに最もパフォーマンスのよかったパターンを表示することで、パーソナル化を図ります。 
  • Google データスタジオ 360(ベータ版): データの視覚化による分析のサポートを行う新しいプロダクトです。アナリティクス 360 スイート内の全プロダクトをはじめ、さまざまなデータ ソースからのデータを、実用的なレポートにまとめます。読みやすく、簡単に共有でき、カスタマイズの自由度が高いレポートにより、すばやく情報を把握できるようになります。 
  • Google タグマネージャ 360:ウェブサイトやモバイルアプリの管理、運営の効率化を支援するタグ管理ツールをもとに設計されたプロダクトです。企業のマーケティング担当者の機動力と意思決定を支えます。手軽なデータ収集能力と API により、データの精度を高め、ワークフローを合理化することができます。 
  • Google アナリティクス 360(旧 Google アナリティクス プレミアム): この先数ヶ月にわたって数種類の新機能をリリース予定です(詳細は近日公開)。引き続きデータ測定の要となるこのプロダクトは、あらゆるタッチポイントにおける顧客データを分析するとともに、Google の各広告プロダクトとの統合によってマーケティングの効果を高めます。 
  • Google アトリビューション 360(旧 Adometry): 一から再構築されたスイート版です。さまざまなマーケティング活動が生み出した価値を明らかにし、根拠に基づく予算配分をサポートします。チャネル、デバイス、システムをまたいで成果を分析できるため、最も効果的なマーケティング ミックスを導き出すことができます。 

Google、DoubleClick 広告キャンペーンによる投資対効果を高める

Google アナリティクス 360 スイートは、Google の主要な広告プラットフォームである Google AdWords および DoubleClick Digital Marketing と連動しています。このため、さまざまなデータ ソース(ウェブサイトのデータ、ターゲット ユーザーのデータ、CRM などの顧客データ)を組み合わせて、解析結果を具体的なアクションへと導き、広告の関連性を高めることができます。
「Google アナリティクス 360 スイートを特徴づける DoubleClick とのネイティブ統合は、劇的なアドバンテージです。これにより、サイトでのユーザーの行動、たとえばどの商品を購入したかといった行動に応じて、メディアをパーソナル化することができます。」L'Oréal Canada アナリティクスおよびメディア担当ディレクター Khoi Truong 氏

Google アナリティクス 360 スイートのリリース時期
現在 Google アナリティクス プレミアムや Adometry をご利用の場合、数ヶ月中に新しいプロダクト名で表示されるようになります。また新プロダクトであるオーディエンス センター 360、オプティマイズ 360、データスタジオ 360、タグマネージャ 360 につきましては、Google アナリティクス 360 (旧 Google アナリティクス プレミアム)をご利用のお客様より順次ベータ版の提供を行って参りますので、ご希望の場合は担当営業までお知らせください。

企業向けマーケティング分析サービスの変革に向けた Google の取り組みはまだまだ続きます。ウェブサイトで詳しい情報をご覧いただけるほか、下の動画では利用者様の声をご紹介しています。


近日中に、新プロダクト群の機能やメリットについてご紹介していく予定です。皆様からのフィードバックもお待ちしています。
投稿者: Paul Muret - Google アナリティクス、ディスプレイ、および動画プロダクト担当副社長
1出典: Forrester 2016: Discover Marketing Analytics Impacts Business Results*

*2016 年 3 月 15 日公開

この記事は、Google アナリティクス 英文ブログ記事 “Happy 10th Birthday, Google Analytics! を元に構成しております。

Google アナリティクスがリリースされてから、2015 年 11 月に 10 年を迎えています。この間には、実に多くの変化がありました。10 年前を振り返ると、最も人気のあったスマートフォンは BlackBerry で、128 メガバイトのフラッシュ ドライブの価格は 1 万円前後でした。今は同じ値段で 250 倍のストレージが手に入ります。

この 10 年間に、「デジタル アナリティクス」と呼ばれる分野も大きく様変わりしました。

Urchin Software を買収した当時の Google の使命は、高性能で使いやすい分析ツールを提供し、幅広い層のウェブサイト デベロッパーとマーケティング担当者の皆さんがビジネスへの理解を深め、成果を向上できるようにすることでした。この目標を果たそうと、私たちはこれまで、Google アナリティクス プレミアムGoogle タグマネージャAdometry という形で、新しいデジタル アナリティクスの機能を提供してきました。目標達成のために Google が進めてきた取り組みとイノベーションを私は誇りに思っています。

これまでの道のりを振り返り、Google アナリティクスの特徴的な 10 の機能をご紹介します。

  1. イベント トラッキング - 初期に追加された強力な機能の 1 つで、ページビューに直結しない訪問者の操作をトラッキングできます。PDF のダウンロードや動画の再生など、特定の操作のトラッキング、分類、分析が、イベント トラッキングを使うことで容易になります。ウェブサイトでページ構造モデルが使用されなくなった今、この機能の重要性が高まっています。プーマがカスタム フィルタ、イベント トラッキング、アドバンス セグメントを活用してオーダーレートを 7% 向上させた成功事例をご覧ください。 
  2. リアルタイム レポート - 特定の時点の状況に関するインサイトを取得できます。キャンペーンのタグ設定の確認、新しいキャンペーンの開始、ソーシャル メディアの即効性の把握に役立つレポートです。米国のオバマ大統領が Google アナリティクスを使って、データ主導の迅速な意志決定を民主化した成功事例をご覧ください。 
  3. マルチチャネル、アトリビューション モデリング、データドリブン アトリビューション - マーケティング担当者がラストクリック型アトリビューションではなく、コンバージョンまでの経路全体に関するインサイトを利用できるようにと最初に提供したのが、マルチチャネルでした。その次がアトリビューション モデリングで、企業はこれを使って、コンバージョンの経路上にあるマーケティングの接点に貢献度を割り当てることができます。そして現在は、アトリビューションを利用して効果を測定し、精度を向上できるように、アルゴリズムに基づくモデルと新しいレポートを提供しています。ベビー用品の大手 Baby Supermall がアトリビューション モデルを活用して収益を拡大した成功事例をご覧ください。 
  4. Goolge タグマネージャー - デジタル マーケティングとデータ収集が複雑さを増すと、ユーザーに優れたタグ管理ツールが必要であることがわかりました。Google タグマネージャは、1 つのコード スニペットでウェブサイトのタグを一元化します。ユーザーは、使いやすいインターフェースからすべてのタグを管理できます。ドミノ・ピザが Google アナリティクス プレミアムと Google タグマネージャを使って、月間収益を 6% 拡大した成功事例をご覧ください。 
  5. アナリティクス アカデミー - ユーザーがあますところなく活用できるのでなければ、優れたサービスとは言えません。マーケティングと分析の分野も複雑化するにつれて、Google アナリティクス ユーザーにとってあらゆる変化の最新知識をいつでも入手できる重要性が高まりました。このニーズに応えるために、アナリティクス アカデミーは、オンライン講座のハブとして機能しています。ユーザーは、デジタル アナリティクス、特に Google アナリティクスに関するコミュニティ ベースの無料オンライン動画講座に参加できます。 
  6. ユニバーサル アナリティクス - ユニバーサル アナリティクス(UA)は 2 つの点で Google アナリティクスの大きな前進でした。1 つ目として、UA を使うと、さまざまなデバイスにおけるユーザーの行動を 1 つのビューにまとめて表示でき、今日のマルチスクリーン、マルチデバイスの環境で生じる問題に対処しやすくなります。2 つ目として、UA はユーザー重視の分析の基盤となり、User ID、ライフタイム バリュー、コホート レポートなどの機能を実現します。高級品 e コマースサイトの 1stdibs が Google アナリティクス プレミアムを活用してビジネスを一段上のレベルへ引き上げた成功事例をご覧ください。 
  7. Measurement Protocol - この機能は元々、ユニバーサル アナリティクスの基盤を構成する要素の 1 つでした。この要素によって、Google アナリティクスは「ウェブ解析」ツールから「デジタル アナリティクス」プラットフォームへと進化しました。この測定プロトコルを使うと、HTTP リクエストを介して操作データを送信、保存、視覚化することができます。デベロッパーは、オフライン取引や IoT(モノのインターネット)デバイスを含め、ほとんどすべての環境でサービスや商品に対するユーザーの利用状況を測定できます。気象情報アプリ AccuWeather が Google アナリティクス プレミアムを使い、チャネルを越えて効果を引き出している事例をご覧ください。 
  8. モバイルアプリ アナリティクス - モバイルアプリやモバイル デバイスの急増に伴い、アプリ マーケティングの効果とアプリの利便性の両方を測定して改善できることが欠かせない要素になっています。モバイルアプリ アナリティクス レポートは、認知からダウンロードを経てエンゲージメントに至るまでのモバイル ユーザーの経路全体をアプリ デベロッパーとマーケティング担当者が測定できるように設計されています。また、UserID 機能と組み合わせて使うと、複数のデバイスをまたいだユーザー行動について詳しく分析することができます。ゲーム開発会社 Certain Affinity が Google のモバイルアプリ アナリティクスを活用してゲームデザインを改善した成功事例をご覧ください。 
  9. 拡張 e コマース - Google アナリティクスによる e コマース測定方法の改良版です。買い物客の行動とコンバージョンに関する新しい重要な指標について明確なインサイトを取得できます。測定の対象には、商品詳細の表示、「カートへの追加」アクション、内部キャンペーン クリック数、内部マーケティング ツールの成果、決済プロセス、購入があります。ダイヤモンド ジュエリー大手 Brian Gavin Diamonds が拡張 e コマースを使って売上を 60% 向上した成功事例をご覧ください。 
  10. リマーケティング - Google アナリティクス リマーケティングを使うと、ウェブサイトやモバイルアプリを利用するユーザーの行動に基づいて簡単にユーザーリストを作成できます。このユーザーリストを使って、AdWords、GDN、DoubleClick Bid Manager のキャンペーンをリマーケティングできます。クレジット情報サービスの TransUnion が Google アナリティクス プレミアムを活用してコスト効率とコンバージョンを大幅に改善した成功事例をご覧ください。 
すべての Google 社員、認定パートナー、そして誰より、このすばらしい 10 年間を共に作り上げてくださったユーザーの皆様に、心から感謝を申し上げます。もちろんGoogle の進化はこれで終わりではありません。これからも、Google アナリティクスを強化し、新しいサービスを開発し、あらゆるビジネス上の意志決定を向上させるのに役立つ革新的な方法を提供してまいります。次の 10 年にもどうぞご注目ください。

投稿者: Paul Muret, VP Engineering エンジニアリング担当副社長

  • 成果をきめ細かく追跡できるようになった
  • マーケティングの目標到達プロセスにおける消費者の行動を把握できるようになった
  • マーケティングが消費者の購入決定に与える影響についてインサイトを収集できるようになった

情報からインサイトへの移行

「現代のマーケティング リーダーとは、クリエイターであり、技術者であり、アナリストであり、ストラテジストでもあります。今日、マーケティングの世界で成功を収めようと思うなら、機敏で、将来を見通す目を持ち、組織全体の変化を効果的に管理できることが前提条件です。ただ、誤解のないように言うと、新しい目標をやみくもに追えということではありません。むしろ、未来に訪れるチャンスを予測、評価、検証するための時間とリソースを積極的に確保せよ、というのが私のアドバイスです。」
「ビッグデータは、それ自体が目的なのではない。ビッグデータから得られるビッグ インサイトこそが重要なのだ。実用的な要素を探り出す過程で、データの 99.999% は捨てられる。」
この記事は、Google アナリティクス 英文ブログ記事 「Data-Driven CMOs: Leaving the Information Age」 を元に構成しております。

この記事は、Adometry M2R ブログからの再掲です。

「情報化時代」という言葉を覚えていますか。かつてはテクノロジー関連のものごとを表す際にやたらとこの言葉が使われていましたが、時間が経つにつれ、意志決定に役立つ豊富な情報に個人がアクセスできる社会への移行、いわゆる「知識のグローバルな民主化」を指すようになりました。マーケティングの観点で言えば、情報化時代とは、シンプルなプッシュ戦術からの抜本的転換も意味していました。データを駆使する CMO が、ブランドと顧客の間の動的でリアルタイムな情報の流れを管理するという手法を取り入れるようになったのです。

この転換に伴い、あらゆる面で複雑化も進みました。マーケティング担当者に求められるレベルがかつてないほど高まっていると見る向きもあります。しかし、ある面においては、データ ドリブン マーケティングへの進化によって、マーケティング担当者の抱える問題の一部が簡素化されるだけにとどまらず、解決されることがあるのも事実です。たとえば、次のような改善例が報告されています。

  • 成果をきめ細かく追跡できるようになった
  • マーケティングの目標到達プロセスにおける消費者の行動を把握できるようになった
  • マーケティングが消費者の購入決定に与える影響についてインサイトを収集できるようになった

つまり、「情報化時代」は、情報にアクセスできることではなく、情報を効果的に活用できることを指す言葉となったのです。

情報からインサイトへの移行


以前、CMO.com のインタビューで、マーケティング担当者として駆け出しの頃の自分に言ってやりたいことがあるとしたら何か、と尋ねられことがあります。その時の回答は次のようなものでした。

「現代のマーケティング リーダーとは、クリエイターであり、技術者であり、アナリストであり、ストラテジストでもあります。今日、マーケティングの世界で成功を収めようと思うなら、機敏で、将来を見通す目を持ち、組織全体の変化を効果的に管理できることが前提条件です。ただ、誤解のないように言うと、新しい目標をやみくもに追えということではありません。むしろ、未来に訪れるチャンスを予測、評価、検証するための時間とリソースを積極的に確保せよ、というのが私のアドバイスです。」

では、マーケティング担当者はどのようにして組織全体の変化を管理するのでしょうか。それにはまず、生の情報をインサイトに変換し、マーケティングが独自の価値を提供できる領域を見極める必要があります。

「ビッグデータは、それ自体が目的なのではない。ビッグデータから得られるビッグ インサイトこそが重要なのだ。実用的な要素を探り出す過程で、データの 99.999% は捨てられる。」

この言葉は、FORTUNE 誌ブレインストーム技術会議で、ドルビー ラボラトリーズの最高マーケティング責任者 Bob Borchers 氏が述べたものです。議論の余地はないでしょう。しかし、あえて繰り返すと、データと知識はイコールではありません。コンテキスト抜きでデータを持っていても、車が走るスピードは知っているのに向かっている方向を知らないようなもので、役には立ちません。

別の捉え方をすると、これは、データ ドリブン マーケティング文化を築くことと、根本からデータ ドリブンを意図して組織を構築することの違いです。「ビッグ データ」という言葉が世に出た当初からこれに取り組んできた組織は、データ ドリブンの活用、という点で成熟しています。アトリビューションの測定と解析、チャネル間の配分と調整など、基盤となる要素に投資したマーケティング担当者に主導されて、これらの組織は早くも次のステップへ進み、マーケティングを財務などの他部門と統合し始めています。この取り組みでは、マーケティングの成果に関する議論が、キャンペーン効果の機能評価としてではなく、戦略的かつ包括的なビジネス プランの一環として行われています。インプレッションとクリック ストリームに関するデータは、メディア費用(オンラインとオフライン)とサプライヤー価値の視点から、売上に直接結び付けて議論できるようになっています。

データ  ドリブン アトリビューション分析を使用すると、個々のチャネル、サイト オーナー、クリエイティブが収益にどのように貢献したかが正確に示されるため、キャンペーンの成果をさらに明確に把握できます。マーケティング担当者は、シンプルな指標を超えて視野を広げ、全チャネルの成果を包括的に捉えることで、費用や投資収益率に常に目を光らせながら、売上拡大などの全体的なビジネス目標に向けて先手を打つ管理方法を身に付けることができます。

今はまだ情報化時代なのでしょうか、それとも別の何かなのでしょうか。はっきりしているのは、情報の収集と整理は、もはや終着点ではなく出発点だということです。


投稿者:Casey Carey、Google アナリティクス チーム

この記事は、Google アナリティクス 英文ブログ記事 「Measuring Super Bowl 50’s Top TV Ads with TV Attribution」 を元に構成しております。
毎年何億人もの人々がアメリカの一大イベントであるスーパーボウルを見るためにテレビの前に集まります。テレビ コマーシャルが試合そのものよりも多くの人々の関心を引き付ける場合もあります。各企業が消費者を楽しませて関心を引き付けるために、年間何百万ドルもの広告費を投じています。こうした広告主様は、ブランド認知度の向上を目的とした広告掲載を積極的に行っています。

しかし中には異なる目的で広告掲載を行っている広告主様もいます。そうした広告主様は、消費者の関心を引き付けて商品やサービスの詳細を調べてもらうことや、購入に踏み切ってもらうことを広告掲載の目標にしています。つまり、「意思」を生み出せるかどうかで成果を判断しているのです。ただこれまでは、テレビ広告が消費者からの反応をどの程度引き出せているかは、把握することが難しいと考えられてきました。

重要なのはセカンド スクリーンです。Accenture がまとめたレポートからは、87% の消費者がテレビを見ながらセカンド スクリーンとして別のデバイス(ノートパソコン、タブレット、スマートフォンなど)を使用していることがわかっています。その結果として、テレビのコマーシャルとデジタルでのアクティビティ(語句の検索、検索ネットワークでのクリック、ウェブサイトへの直接訪問など)との間に直接的なつながりが生まれています。Adometry のテレビ アトリビューション技術を使えば、機械学習によって消費者の反応に関するデータを分単位でモデル化し、個々のテレビ コマーシャルがどの程度の効果を発揮しているのかを非常に詳細なレベルで推定できます。つまり、テレビ広告の効果をデジタル広告と同じように測定できるということです。

Google では、Adometry のテレビ アトリビューション技術を活用して、第 50 回スーパーボウルにおける各広告の効果を測定しました。その結果、消費者の反応という観点から、今シーズンのテレビ コマーシャルの中で特に効果が高かったものは、以下のようになりました。
  1. Audi、「The Commander」
  2. Acura、「What He Said」
  3. Universal Pictures、「Jason Bourne Trailer」

クリエイティブ性を基準に AdvertisingAge が発表した優秀作品とはかなり異なる顔ぶれです。このテレビ アトリビューション技術による調査結果の詳細については、Think with Google のこちらの記事をご覧ください。上位 10 件のスーパーボウル用広告のリストや、消費者からの反応をデバイス別、クォーター別にまとめたデータを確認できます。

意思を生み出すことを目的としてテレビ広告に投資するのであれば、効果的な戦略を策定してセカンド スクリーン上でも消費者の関心を引き付ける必要があります。それができれば、消費者の利便性が高まり、広告主様の費用対効果も大幅に増すはずです。


投稿者: Casey Carey - Google アナリティクス チーム

  • 実用的 : 各マーケティング チャネルの貢献度が明確になるため(コンバージョンに至った場合と至らなかった場合の両方の経路が対象)、十分なデータに基づいてマーケティングに関する意思決定を下せるようになります。
  • 使いやすい : 目標(e コマース トランザクションやメール登録など)を選択するだけで、それぞれのデジタル キャンペーンの貢献度が表示されます。
  • 簡単な設定 : 新たにタグを追加する必要はなく、この機能をオンにするだけでキャンペーンのデータを参照できるようになります。
この記事は、Google アナリティクス 英文ブログ記事 「Introducing Autotrack for analytics.js」 を元に構成しております。

以下の内容は、DoubleClick 広告主向けブログに投稿された記事が元になっています。

消費者は購入を決意するまでにさまざまな広告を目にします。広告が最終的な購入の決断に多大な影響を及ぼす場合もあれば、購入検討の助けとなる場合もありますが、まったく効果がない広告もあります。重要なのは、どの広告がどの程度の効果を発揮しているのかを把握することです。

先月より、すべての DoubleClick アカウントでデータドリブン アトリビューション ツールをご利用いただけるようになりました。広告掲載におけるすべての接点に適切に価値を割り当て、マーケティングに最適な組み合わせを解明できる新しいツールです。

Adometry の技術に基づくデータドリブン アトリビューション ツールは Google のエンジニアが開発したモデリング手法を使用しており、詳細な統計データと高度な経済原理が土台になっています。DoubleClick によって配信されたすべてのデジタル メディア広告に、自動で正確に価値が割り当てられます。


キャンペーンの成果向上

DoubleClick のデジタル マーケティングには、マルチチャネルやアトリビューション モデリングといったアトリビューションの土台となる強力なツールが既に揃っていますが、今後はさらに効率的かつ効果的にデジタル メディア用の予算を配分できるようになります。データドリブン アトリビューションのメリットは以下のとおりです。

  • 実用的 : 各マーケティング チャネルの貢献度が明確になるため(コンバージョンに至った場合と至らなかった場合の両方の経路が対象)、十分なデータに基づいてマーケティングに関する意思決定を下せるようになります。
  • 使いやすい : 目標(e コマース トランザクションやメール登録など)を選択するだけで、それぞれのデジタル キャンペーンの貢献度が表示されます。
  • 簡単な設定 : 新たにタグを追加する必要はなく、この機能をオンにするだけでキャンペーンのデータを参照できるようになります。

当て推量ではなく、確実なデータに基づいてアトリビューション分析を行えるため、費用対効果を高めて成果を改善することができます。

ご利用方法

このアトリビューション ツールには、DoubleClick アカウントの「Reporting & Attribution」からアクセスできます。すべての Floodlight タグでデータドリブン アトリビューションを有効化できます。また、データの収集開始から 7 日が経過すると、新たに推奨モデルが表示されます。

データドリブン アトリビューションのその他の情報については、こちらをご覧ください。

投稿者: Luke Hedrick - DoubleClick プロダクト マネージャー

この記事は、Google アナリティクス 英文ブログ記事 「 Introducing Autotrack for analytics.js」 を元に構成しております。
この記事は、Google アナリティクス 英文ブログ記事 「Introducing Autotrack for analytics.js」 を元に構成しております。

Google アナリティクスの初期のころと比べると、ウェブ環境は大きく変わりました。当時はほとんどのウェブサイトが個々のページで構成され、リンクのクリックやページ全体の読み込みリクエストを介して、あるページから別のページへの移動が行われていました。このようなサイトでは、汎用の JavaScript トラッキング スニペットが 1 つあれば、関連するユーザー操作の大部分をトラッキングすることが可能でした。

しかし現代のウェブ環境は、大幅に複雑性が増して変容しています。従来の静的なウェブサイト以外に、多機能なウェブ アプリケーションが現れました。ユーザー操作がリンクのクリックやフォーム送信だけではなくなり、「ページ ビュー」がページ全体の読み込みを意味するとは限らなくなりました。

ただ、ウェブ環境は変容していますが、解析ツールの設定はまったく変わっていません。Google アナリティクス ユーザーのほとんどは、デフォルトのトラッキング コードをコピーして貼り付けているだけです。Google アナリティクスに他の機能があることを知ってはいても、時間をかけてそれを学ぶことには消極的なようです。

analytics.js の自動トラッキング機能は、こうした問題に対する新しいソリューションです。手間を最小限に抑えながら、Google アナリティクスの各種機能を最大限に活用できるため、現代のウェブ環境に適した有用なデータをトラッキングする土台となります。

機能の特徴


自動トラッキング機能のライブラリにはさまざまな analytics.js プラグインが揃っており、ライブラリ全体をそのまま使用することも、必要なプラグインを取捨選択することもできます。自動トラッキングの機能を以下でいくつかご紹介します。

アウトバウンドのリンクやフォーム送信のトラッキング

ユーザーがサイト上で別のページに移動するリンクをクリックすると、一般的には、ユーザーがそのページに移動した後にページ ビューのヒットが送信されます。一連のページ ビューが発生するため、ユーザーの移動先(および移動前)の地点を Google アナリティクスがバックエンドで認識することが可能になります。しかし、ユーザーが外部ドメインへのリンクをクリックした場合や、外部ドメインにフォームを送信した場合は、Google アナリティクスで内容を具体的に指定しないと該当の操作はトラッキングされません。

これまでは、このようなアウトバウンドのリンクやフォーム送信はトラッキングの設定が困難でした。ほとんどのブラウザでは、新しいページの読み込みが開始されると、現在のページ上での JavaScript の実行が中止されてしまうためです。しかし自動トラッキング機能ならこの問題に対処し、アウトバウンドのリンクやフォーム送信をトラッキングできます(この機能は無料でご利用いただけます)。

単一ページ アプリケーションでの URL 変更のトラッキング

コンテンツが動的に読み込まれ、History API によって URL が更新される単一ページ アプリケーションの場合は、デフォルトのトラッキング スニペットでは最初のページの読み込みしかトラッキングされないため対応できません。新たなコンテンツの読み込みが正常に完了するたびに追加でページ ビューを送信するとしても、難しい問題が残ります。

自動トラッキング機能では、History API によって URL の変更が自動的に検知され、ページ ビューとしてトラッキングされます。トラッカーと変更後の URL の同期も維持されるため、以降のヒット(イベント、ソーシャル インタラクションなど)がすべて正しい URL に関連付けられます。

宣言型イベントのトラッキング

JavaScript でイベント リスナーを手動で記述するよりも、HTML に宣言型のイベントを追加する方が簡単な場合もあります。単純なクリック イベントをトラッキングする場合などがこれに該当します。自動トラッキング機能を使って以下のようなデータ属性をマークアップに追加するだけで、クリック イベントをトラッキングできます。

<button data-event-category="Video" data-event-action="play">再生</button>

ユーザーが上記のボタンをクリックすると、対応するカテゴリと操作の情報(オプションでラベルや値の情報も送信可能)とともにイベントが Google アナリティクスに送信されます。

メディア クエリのトラッキング

現在、ほとんどのサイトにレスポンシブ デザインが採り入れられ、ユーザーが使用しているデバイスの画面サイズや機能に応じてページのレイアウトが調節されるようになっています。このように、メディア クエリによってページの外観や機能を調節する場合は、その情報を取得し、アクティブなメディア クエリの種類に応じて利用形態がどのように変わるのかを適切に把握することが大事です。

自動トラッキング機能では、使用するメディア クエリの値をまとめて登録すると、その値がカスタム ディメンションを介して自動的にトラッキングされるようになります。これらの値は、変更された場合でもトラッキングされます(メディア クエリをトラッキングするには、Google アナリティクスでカスタム ディメンションを設定する必要があります。この設定は数分で済みます。詳しくは mediaQueryTracker プラグインに関するドキュメントをご覧ください)。

これらの機能は、自動トラッキングで利用できる機能のほんの一例です。すべてのプラグインのリストや使用手順については、Github にある自動トラッキング機能に関するドキュメントをご覧ください。

自動トラッキング機能が効果的なケース

自動トラッキング機能はどのような方にもおすすめですが、特に、解析ツールの設定がカスタマイズされていないサイトで上述の各種機能を活用したい場合に有効です。

現時点でデフォルトのトラッキング スニペットを使用している方は、この機能のご利用をぜひご検討ください。既に設定をカスタマイズして Google アナリティクスを利用している方は、まずこちらのドキュメントで、競合する機能がないか、重複して記録されるデータがないかご確認ください。

次のステップ

自動トラッキング機能のご利用方法は、関連ドキュメントの利用方法に関するセクションでご確認いただけます。自動トラッキング機能で収集できるデータの概要については、Google アナリティクスのデモとツールの情報をまとめたサイトをご覧ください。この機能のデモや、サイトが独自にまとめた Google アナリティクス データの表を確認できます。

より高度な知識が必要になった場合でも、自動トラッキング機能のライブラリはオープンソースのため、効果的に学習できます。プラグインのソース コードをチェックすれば、analytics.js の高度な機能の仕組みについて理解を深めることができます。

ご意見やご提案がありましたら Google までお寄せください。バグや問題については、Github からご報告ください。

投稿者: Philip Walton、デベロッパー プログラム エンジニア

免責事項 : autotrack は、Google アナリティクスの Developer relations チームによって、主に開発者向けに提供されています。公式な Google アナリティクス製品ではなく、Google アナリティクス プレミアムのサポート対象ではありません。autotrack をお使いの際は、Google アナリティクスのサービス規約並びに各国の適法範囲でご使用いただくことをご確認ください。