Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション コンサルタント


経路分析は決して目新しい機能ではありませんが、これまで経路分析に取り組んだ方は、共通にその難しさを口にしています。ランダムな情報の中に迷い込んでしまったり、ページのグルーピングや、ユーザーのセグメントも難しかったり、、、
もっと楽に、もっと早く、経路分析から、発見や洞察に辿りつけないものでしょうか?
Google アナリティクスのチームは、利用者の声を聞きながら、これまで試行錯誤を続けてきました。すべての行動を細かく全部見せることは、設計段階で排除されました。ウェブの世界以外にも答えを求め、複雑な動きをわかりやすく表現する方法がないか、探し続けました。サイトのユーザー経験を、直感的に誰でもわかるように見せたい、それがチームの目指したゴールです。

先週 10 月 19 日、Web2.0 Summit の会場で、Google アナリティクス チームの、Susan Wojcicki と Phil Mui が、「ビジュアルフロー」を公開しました。ビジュアルフローは、サイトを訪問したユーザー行動を、わかりやすく可視化した、Google アナリティクスからの答えです。
第 1 段階として、ユーザーフロー、ゴールフローの 2 つのフロー解析機能を、Google アナリティクスユーザーに徐々に公開していきます ...
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション コンサルタント


経路分析は決して目新しい機能ではありませんが、これまで経路分析に取り組んだ方は、共通にその難しさを口にしています。ランダムな情報の中に迷い込んでしまったり、ページのグルーピングや、ユーザーのセグメントも難しかったり、、、
もっと楽に、もっと早く、経路分析から、発見や洞察に辿りつけないものでしょうか?
Google アナリティクスのチームは、利用者の声を聞きながら、これまで試行錯誤を続けてきました。すべての行動を細かく全部見せることは、設計段階で排除されました。ウェブの世界以外にも答えを求め、複雑な動きをわかりやすく表現する方法がないか、探し続けました。サイトのユーザー経験を、直感的に誰でもわかるように見せたい、それがチームの目指したゴールです。

先週 10 月 19 日、Web2.0 Summit の会場で、Google アナリティクス チームの、Susan Wojcicki と Phil Mui が、「ビジュアルフロー」を公開しました。ビジュアルフローは、サイトを訪問したユーザー行動を、わかりやすく可視化した、Google アナリティクスからの答えです。
第 1 段階として、ユーザーフロー、ゴールフローの 2 つのフロー解析機能を、Google アナリティクスユーザーに徐々に公開していきます。
今後、段階的に、この他の機能も、追加していく予定ですが、今回、まず 2 つのフロー機能を紹介していきます。


*ユーザーフロー
ユーザーフローは、サイトに訪れた経路、つまりトラフィックからユーザーの行動を見せていき、どこでサイトを離脱したかまで追いかけることができます。
画面左のメニュー「ユーザー」の中、「ユーザーフロー」のリンクからたどれるようになります。
















ビジュアルフローでは、ひとつひとつのかたまりを、ノードと読んでいます。このノードは、個々のページではなく、アルゴリズムでユーザー行動を自動でグルーピングしたページの集まりです。
ビジュアルフローは、インターラクティブです。クリックひとつで、特定の経路にフォーカスをあてたり、下図の例のように、ノードの情報を表示することができます。
















今度のキャンペーンページはうまくいっているのか ?
そんな疑問にもすぐに答えが出ます。訪問がどれだけあり、それがどのサイトからのトラフィックか一目で確認することができます。

ある経路にフォーカスを当ててみたいときは、「ここをハイライト」をクリックします。この図では、Google の検索からの行動にフォーカスされています。
ある特定のノードを深く見たいときは、「ここを深く見る」をクリックします。キャンペーンページの前後で、どのようにユーザーが行動しているか、見ることができます。


















*ゴールフロー
ゴールフローは、目標のステップに沿ってユーザーがどう行動したか、どこで離脱したかを、ビジュアルに表現した機能です。目標のステップは、従来の目標のステップで定義したものを使い、まず URL で指定する目標をサポートします。その他の目標、イベントやエンゲージメントもサポートしていく予定です。
ゴールフローは、標準レポートのコンバージョンメニューから、お使いいただけます。
ソースごとのユーザー数の相対比較ができます。ソース以外にもキーワードやブラウザなどの比較もできます。
  • 経路からの離脱の割合を直感的に見ることができます
  • 目標ステップごと、ユーザーがどう行動したか確認できます
  • 目標ステップを戻ったユーザー行動も確認できます
もし、目標や目標ステップを、今の時点で設定していなくても心配はいりません。ゴールフローは、今日、新たな目標を設定しても、すぐに過去データも含めて分析ができます。






















ビジュアルフローでは、さらにアドバンスセグメントも使えます。また、特定のページやページ群に絞り込んで見ることもできますので、分析したいページ(ページ群)の前後の動きにフォーカスして分析することもできます。




























経路やページは、独自のアルゴリズムで自動でまとめられますが、今後、グルーピングの仕組みをさらに洗練したものにしていく予定です。
このビジュアルフローは、まだ始まったばかりです。今後、皆様のフィードバックをもとに、さらに改善していく予定です。

新しいバージョンの Google アナリティクスには、今後も新たな機能をどんどん追加していきます。それと同時に、小さな改善も行われていきます。ぜひ、今後とも Google アナリティクスのさらなる進化にご注目ください。

この記事は、Google アナリティクスの Phil Mui が執筆した記事を元にしています。
Google Analytics Official Blog の英語の原文記事はこちらをご覧ください。
Introducing Flow Visualization: visualizing visitor flow

Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション・コンサルタント

米国時間の 10 月 11 日に、マルチチャネルについてのオンライン・セミナーが開催されました。このセミナーに関連した主な質問と回答が、米国の公式ブログに掲載されています (原文はこちら)。日本のみなさまにとっても有用ですのでご案内いたします。
当セミナーでは、マルチチャネルのプロダクトマネジャーのビル・キー( Bill Kee )が、30 分の全体説明を行いました。セミナーの録画(英語)は、この記事の最後に掲載しています。

では、そのオンライン・セミナーで出た主なご質問の紹介です。

Q : マルチチャネルはどのメニューから行けますか?
マルチチャネルのレポートは、すべての Google アナリティクスユーザーがお使いいただけます。
メニューの「標準レポート」タブをクリックし、左ナビの「コンバージョン」をクリックすると「マルチチャネル」のリンクが出てきます。
マルチチャネルにアクセスするには、新しいバージョンの Google アナリティクスにアクセスする必要があります(画面右上部に新しいバージョンへのリンクがあります) ...
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション・コンサルタント

米国時間の 10 月 11 日に、マルチチャネルについてのオンライン・セミナーが開催されました。このセミナーに関連した主な質問と回答が、米国の公式ブログに掲載されています(原文はこちら)。日本のみなさまにとっても有用ですのでご案内いたします。
当セミナーでは、マルチチャネルのプロダクトマネジャーのビル・キー( Bill Kee )が、30 分の全体説明を行いました。セミナーの録画(英語)は、この記事の最後に掲載しています。

では、そのオンライン・セミナーで出た主なご質問の紹介です。

Q : マルチチャネルはどのメニューから行けますか?
マルチチャネルのレポートは、すべての Google アナリティクスユーザーがお使いいただけます。
メニューの「標準レポート」タブをクリックし、左ナビの「コンバージョン」をクリックすると「マルチチャネル」のリンクが出てきます。
マルチチャネルにアクセスするには、新しいバージョンの Google アナリティクスにアクセスする必要があります(画面右上部に新しいバージョンへのリンクがあります)。
このレポートが表示される前提として、目標設定がアクティブになっているか、e コマース機能を利用している必要があります。
(フィルタをかけている場合、正しい値が取れない可能性があります。経路の幾つかがフィルタの影響で除外される可能性があるからです)

Q : マルチチャネルを使うために特別なタグは必要ですか?有料広告やソーシャルはどうですか?
マルチチャネルのために特別なタグは必要有りません。広告を計測するための標準のキャンペーンタグが、そのまま有効になります。
有料広告のキャンペーンやソーシャルからの訪問を識別する場合、このキャンペーンタグを適切に設定していただくのがよいでしょう。

Q:ショップサイト、ショップ以外のサイトそれぞれどのように活用できますか?
目標と e コマースで利用することができます。e コマースのトランザクション以外にも、多くのイベントが目標として設定できます。
顧客獲得用に作った申し込みフォームも、目標に設定できます。また、営業資料、製品紹介の PDF のダウンロードもゴールとして設定できます。
目標が複数ある場合、デフォルトでは全体をまとめて表示し、マルチチャネルのレポートの上部で、個別の目標に、簡単に絞り込むことができます。

Q:一人のユーザーが同じ月に2 回買い物をした場合、レポートにはどう反映されますか?
同じユーザーでも、2 つのコンバージョンは、それぞれを別々に認識し、それぞれユニークな(チャネルの重なりのない)経路を表示します。
注意点として、コンバージョンしたユーザーだけが対象になり、コンバージョンしていないユーザーは表示されません。また、コンバージョン率はマルチチャネルのレポートには表示されません。

Q:期間の設定は 30 日以外の変更できますか?
今は 30 日の期間に設定されていて、変更はできません。30 日は、多くのお客様に合った期間ですが、一方でケースによって変わってくる部分もあり、今後は期間設定を変えられるよう検討しています。

Q:過去のデータも対象ですか?
はい、過去のコンバージョンデータも対象です。今年( 2011 年)の 1 月からのデータが対象になっています。

Q:チャネルグループの機能のもっとも効果的な使い方を教えて下さい?
ヘルプセンターにチャネルグループの使用例を掲載しています。注意点として、チャネルのグルーピングは、現時点でマルチチャネルのレポート上でのみ有効な設定です。以下が効果的な例です。
ブランドキーワードと、非ブランドキーワードの 2 つに分類する
検索とアフィリエイトとディスプレイの 3 つに分類する
リスティング広告とディスプレイ広告に 2 つに分ける

Q:マルチチャネルの値と e コマースレポートの値が違う場合があるが?
オンライン・セミナーの中でも触れたように、データの反映時間が違います。マルチチャネルの方が少し遅れて 24 時間後から 36 時間後に反映されます。従って直近の 3 日間ぐらいは値が異なる場合があります。古いデータに関しては合致します。

Q:リマーケティングはディスプレイに数えられるのですか?
Google アナリティクスのキャンペーンタグを貼ったとおりに、マルチチャネルに反映します。そのリマーケティングの広告が、どのようなキャンペーンタグを貼っているかをご確認ください。

Q:起点、アシスト、終点など接点の価値付けは、されていますか?
現在のレポート上は、すべての接点を 1 と数えています。終点の中に、アシストは含まれていません( 起点はアシストに入っていますね )。
それぞれが関連したコンバージョンの価値を、接点の数にかけてコンバージョン価値を算出しています。

Q:マルチチャネルのデータは、API で利用できますか?
いいえ、現時点では API での利用はできません。今後実現できるよう計画中です。


また、ヘルプセンターのコンバージョンのカテゴリに、マルチチャネルについての説明があります。基本的な情報はこちらをご覧ください。
http://www.google.com/support/analyticshelp/bin/answer.py?hl=ja&answer=1191180&topic=1631741

このオンライン・セミナーは英語で実施されましたが、参考まで以下に録画の動画と、項目を掲載します。

1. マルチチャネルはなぜ必要か? ( 45 秒ぐらいから )
2. マルチチャネルの概要 用意されているレポートと用語の解説( 4分55秒ぐらいから )
3. 何がわかるのか? ソーシャルとアフィリエイトの例(8 分ぐらいから)
4. 事例 ホテルアマリの事例( 12分50秒ぐらいから )
5. 基本の分析 3 つのステップ( 16分40秒ぐらいから )
6. チャネルグループやセグメントの設定( 20分30秒ぐらいから)




以上

Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション・コンサルタント

私たちは検索結果のパーソナライズに日々取り組んでいます。特に Google アカウントにログインしているユーザーで、その改善が進んでいます。同時に、検索をより安心してご利用いただくための取り組みも、また重要になってきています。この取り組みの一貫として、Google のオーガニック検索を、SSL を使ってより安全なサービスに改善します。ログインして検索している際の、デフォルトのURL アドレスは https://www.google.com/ に変更になります。
プライバシーの保護はとても重要です。Google アナリティクスのチームも、その点を意識し、同時に皆様が、 Google アナリティクスで、ウェブサイトを効果的に解析できるよう、努めていきます。

この取り組みは Google アナリティクスユーザーにどのような影響がありますか?

ログインしたユーザーが Google のオーガニック検索から、あなたのサイトに訪問した場合、Google アナリティクスを含むアクセス解析サービスは、Google の検索からの訪問だということを引き続き参照元として認識できます。しかし、ログインしたユーザーが検索したキーワードの情報は、わからなくなります。
この影響は、あくまでログインしたユーザーに限ったもので、トラフィックの中ではあくまで少数派です。
検索連動型広告( CPC )と、ログインしていないユーザーのオーガニック検索への影響はありません ...
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション・コンサルタント

私たちは検索結果のパーソナライズに日々取り組んでいます。特に Google アカウントにログインしているユーザーで、その改善が進んでいます。同時に、検索をより安心してご利用いただくための取り組みも、また重要になってきています。この取り組みの一貫として、Google のオーガニック検索を、SSL を使ってより安全なサービスに改善します。ログインして検索している際の、デフォルトのURL アドレスは https://www.google.com/ に変更になります。
プライバシーの保護はとても重要です。Google アナリティクスのチームも、その点を意識し、同時に皆様が、 Google アナリティクスで、ウェブサイトを効果的に解析できるよう、努めていきます。

この取り組みは Google アナリティクスユーザーにどのような影響がありますか?

ログインしたユーザーが Google のオーガニック検索から、あなたのサイトに訪問した場合、Google アナリティクスを含むアクセス解析サービスは、Google の検索からの訪問だということを引き続き参照元として認識できます。しかし、ログインしたユーザーが検索したキーワードの情報は、わからなくなります。
この影響は、あくまでログインしたユーザーに限ったもので、トラフィックの中ではあくまで少数派です。
検索連動型広告( CPC )と、ログインしていないユーザーのオーガニック検索への影響はありません。

Google アナリティクスはどのような対策がありますか?

検索エンジンマーケティングのためのデータには引き続き影響はありません。コンバージョンやセグメンテーションなど、今まで通り利用できます。
ログインしているユーザーからの検索が、明確に区別できるよう、レポート上は( not provided ) として表示します。
これを除けば、参照元のレポートや、広告のレポートは今まで通りで、影響はありません。

検索キーワードはウェブサイトの改善やマーケティングを効果的に進めるために、重要な情報ですので、できるだけ関連した情報を提供できるよう、これからも努めていきます。

今後も Google アナリティクスの改善に取り組んでいきます。

Google Analytics Official Blog の英語記事はこちら
" Making search more secure: Accessing search query data in Google Analytics "

Google Official Blog の記事はこちら
” Making Search More Secure"

Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション・コンサルタント

先にご案内いたしました 10 月 15 日開催 CSS Nite 実行委員会主催「 Google アナリティクス セミナー」は、好評につき早々に満員になりました。そこで、同じ出演者、同じ内容で、再演を行うこととなりました。

Google からは、大内がリアルタイムレポートなど、Google アナリティクスの新機能についてご紹介いたします。
Google アナリティクス認定パートナーの株式会社イー・エージェンシー、ネットイヤーグループ株式会社も講演を行います。
基本的な取り組みから、企業の実践的な事例、最新機能まで学べる内容です。

再演版のお申込み方法や、セミナーの詳細情報につきましては、 こちらのページをご参照ください。皆様のお越しをお待ちしております。









Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション・コンサルタント

先にご案内いたしました 10 月 15 日開催 CSS Nite 実行委員会主催「 Google アナリティクス セミナー」は、好評につき早々に満員になりました。そこで、同じ出演者、同じ内容で、再演を行うこととなりました。

Google からは、大内がリアルタイムレポートなど、Google アナリティクスの新機能についてご紹介いたします。
Google アナリティクス認定パートナーの株式会社イー・エージェンシー、ネットイヤーグループ株式会社も講演を行います。
基本的な取り組みから、企業の実践的な事例、最新機能まで学べる内容です。

再演版のお申込み方法や、セミナーの詳細情報につきましては、こちらのページをご参照ください。皆様のお越しをお待ちしております。