新しい Google アナリティクスのご紹介:イベントを目標に設定できます
2011年4月7日木曜日
2011 年 4 月 7 日
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション コンサルタント
新しい Google アナリティクスの機能のご紹介、今回は目標設定についてです。
サイトの目標設定は、アクセス解析に取り組む上で、もっとも大切なポイントです。Google アナリティクスの最初のリリースで、目標設定は、ページのURLアドレスを指定することができました。2009 年、設定できる目標数は 20 個までに増え、同時に「サイト滞在時間」や「セッションあたりの閲覧ページ数」も設定できるようになりました。
今回、Google アナリティクスに、目標設定の新たな機能が加わりました。目標設定に「イベント」が目標として設定できるようになりました。「イベントを目標に設定できないか」というご要望は、パートナーやユーザーからこれまでも多く寄せられてきました。今回、イベントが設定できるようになったことで、「イベントトラッキング」の利用価値も広がることでしょう。
ここで「イベントトラッキング」についておさらいです。「イベントトラッキング」を活用することで、ページを閲覧する以外のユーザーの行動を記録することができます。これらのイベントはページビューには記録されません。その点が重宝する点で、よく使う場面としては以下のものがあります。
_trackEvent(category, action, opt_label, opt_value)
[クリックすると画像が大きくなります]

*資料ダウンロードを目標に
一つ目は資料請求のダウンロードです。ビジネスサイトによくあるケースですが、製品カタログや調査資料のダウンロード時に、メールアドレスなどを登録してもらい、顧客の獲得に結びつける取り組みがあります。
このダウンロードのリンクをクリックされたとき、見込客の獲得につながった、つまり目標を達成したと考えます。新しい目標設定画面で、イベントの目標設定は、以下のように行います。この例では、カテゴリに「 download 」アクションに「 whitepaper 」値に「 20 」を登録します。
資料請求ダウンロードがクリックされた時に、発行するイベントトラッキングのタグ上にも、目標設定画面のカテゴリやアクションと同じ名前を指定します。この値が一致することで、はじめて目標として認識されるようになります。

*動画の再生時間を目標に
同じビジネスサイトの例で、今度は製品説明の動画をサイトに置く場面を考えてみます。 JavaScript で工夫をすることで、動画の再生時間を Google アナリティクスに、イベントとして記録設定することができます。
このとき、「値」を利用して、再生秒数にするとわかりやすいでしょう。動画を再生する行動は、ビジネスとして脈アリですが、やはりある程度、動画を見てもらわないと目標達成とは言えないかもしれません。そこで、動画を 180 秒以上再生してもらった時は、製品に興味を持ってもらった、と考え、目標達成として記録することにします。

*イベントの値を資料ごとに変更する
Google アナリティクスの目標は、目標値を指定したり、e コマース機能を活用することで、金額価値で分析することができます。イベントトラッキングの場合はどうでしょうか? ビジネスサイトで資料請求を行う例を説明してきましたが、ダウンロードされる資料ごとに、獲得するユーザーの見込客の価値を変えたい、というケースもあるでしょう。その場合、目標設定画面では数字を指定せず、イベントトラッキングのタグで発行する「値」を活かすこともできます。
こうすることで、ダウンロード資料ごとに、目標値を変えることも可能です。

イベントの目標への活用例は、もっともっとあるでしょう。イベントトラッキングの基本やタグの設定方法については、以下の Code サイトをご覧ください。
Google Code 「イベント トラッキングの概要」
なお、新しいバージョンの Google アナリティクスは、画面右上の歯車アイコンから各種の「設定」ができます。管理者の方のみ、以下の手順で、目標設定の画面に進みます。
新しい Google アナリティクスには、今後も新たな機能をどんどん追加していきます。ぜひ、今後とも Google アナリティクスのさらなる進化にご注目ください。
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション コンサルタント
新しい Google アナリティクスの機能のご紹介、今回は目標設定についてです。
サイトの目標設定は、アクセス解析に取り組む上で、もっとも大切なポイントです。Google アナリティクスの最初のリリースで、目標設定は、ページのURLアドレスを指定することができました。2009 年、設定できる目標数は 20 個までに増え、同時に「サイト滞在時間」や「セッションあたりの閲覧ページ数」も設定できるようになりました。
今回、Google アナリティクスに、目標設定の新たな機能が加わりました。目標設定に「イベント」が目標として設定できるようになりました。「イベントを目標に設定できないか」というご要望は、パートナーやユーザーからこれまでも多く寄せられてきました。今回、イベントが設定できるようになったことで、「イベントトラッキング」の利用価値も広がることでしょう。
ここで「イベントトラッキング」についておさらいです。「イベントトラッキング」を活用することで、ページを閲覧する以外のユーザーの行動を記録することができます。これらのイベントはページビューには記録されません。その点が重宝する点で、よく使う場面としては以下のものがあります。
- PDF やその他ファイルのダウンロード
- AJAX のナビゲーションやボタンの動き
- フラッシュや動画などリッチメディアでのアクション
- 登録フォーム、決済処理などで発生する入力エラー
- 動画を一定時間再生した場合に記録する
_trackEvent(category, action, opt_label, opt_value)
[クリックすると画像が大きくなります]

*資料ダウンロードを目標に
一つ目は資料請求のダウンロードです。ビジネスサイトによくあるケースですが、製品カタログや調査資料のダウンロード時に、メールアドレスなどを登録してもらい、顧客の獲得に結びつける取り組みがあります。
このダウンロードのリンクをクリックされたとき、見込客の獲得につながった、つまり目標を達成したと考えます。新しい目標設定画面で、イベントの目標設定は、以下のように行います。この例では、カテゴリに「 download 」アクションに「 whitepaper 」値に「 20 」を登録します。
資料請求ダウンロードがクリックされた時に、発行するイベントトラッキングのタグ上にも、目標設定画面のカテゴリやアクションと同じ名前を指定します。この値が一致することで、はじめて目標として認識されるようになります。

*動画の再生時間を目標に
同じビジネスサイトの例で、今度は製品説明の動画をサイトに置く場面を考えてみます。 JavaScript で工夫をすることで、動画の再生時間を Google アナリティクスに、イベントとして記録設定することができます。
このとき、「値」を利用して、再生秒数にするとわかりやすいでしょう。動画を再生する行動は、ビジネスとして脈アリですが、やはりある程度、動画を見てもらわないと目標達成とは言えないかもしれません。そこで、動画を 180 秒以上再生してもらった時は、製品に興味を持ってもらった、と考え、目標達成として記録することにします。

*イベントの値を資料ごとに変更する
Google アナリティクスの目標は、目標値を指定したり、e コマース機能を活用することで、金額価値で分析することができます。イベントトラッキングの場合はどうでしょうか? ビジネスサイトで資料請求を行う例を説明してきましたが、ダウンロードされる資料ごとに、獲得するユーザーの見込客の価値を変えたい、というケースもあるでしょう。その場合、目標設定画面では数字を指定せず、イベントトラッキングのタグで発行する「値」を活かすこともできます。
こうすることで、ダウンロード資料ごとに、目標値を変えることも可能です。

イベントの目標への活用例は、もっともっとあるでしょう。イベントトラッキングの基本やタグの設定方法については、以下の Code サイトをご覧ください。
Google Code 「イベント トラッキングの概要」
なお、新しいバージョンの Google アナリティクスは、画面右上の歯車アイコンから各種の「設定」ができます。管理者の方のみ、以下の手順で、目標設定の画面に進みます。
- [ アカウントの管理 ] 画面でアカウントを選択
- [ ウェブプロパティ ] からプロパティを選択
- [ プロファイル ] で「目標」タブをクリック
新しい Google アナリティクスには、今後も新たな機能をどんどん追加していきます。ぜひ、今後とも Google アナリティクスのさらなる進化にご注目ください。