2007年 9月7日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

前回ご紹介したキャンペーントラッキング機能を利用すると、様々なプロモーション活動をトラッキングすることができます。今回はメールマガジンのトラッキング方法について解説させていただきます。

通常メールからのアクセスはメーラーの場合ノーリファラー*1に、Gmail などのウェブメールの場合は、そのドメインが参照元として記録されてしまうので、特定のメールマガジンのアクセスをトラッキングすることは困難です。こういった場合、キャンペーントラッキングを使うとメールマガジンからの全てのアクセスを1つにまとめてトラッキングすることが出来ます。

具体的にはメールに掲載する URL に下記の様なトラッキング用のパラメータを付けていただきます。このパラメータは"URL生成ツール"で簡単に作成できます。入力内容は任意ですが、下記の例では、ソースを mail、メディアを070901としています。

http://www.hoge.com/?utm_source=mail&utm_medium=070901

生成された上記の URL が、2007年9月6日発行のメールマガジンに掲載するリンク先です。このリンクをクリックしたアクセスは[トラフィック]セクションの[全ての参照元]レポートに下図のように表示されるので、他の参照サイトや広告とアクセス数やコンバージョン等を比較することができます。

[クリックすると画像が大きくなります]













また毎週発行しているメールマガジンの1ヶ月分の効果を、他の参照元や広告と比較したい場合は、レポートの期間を任意の1ヶ月に変更後、[全ての参照元]レポートで[表示]のプルダウンメニューから[参照元]を選択すると、下図の様にメールマガジンのトラフィックを"mail"にまとめて確認することが出来ます。














*URL を短く見せるヒント
URL によっては、トラッキング用のパラメータを付けると非常に長くなってしまうので、HTML 形式ではないプレーンテキストのメールマガジンの場合は見栄えも悪く、クリック率に影響する可能性もあります。

このような場合、リダイレクトを使ってシンプルで見やすい URL を掲載することができます。リダイレクトとは、表示したページから、他のページに転送する技術です。メールマガジンにはシンプルな URL を掲載して、そこにアクセスするとトラッキング用のパラメータの付いた URL に転送する設定にします。










このヒントは、オフラインで展開するキャンペーンのトラッキングにも利用できますので是非ご活用ください。


以下用語の解説です。

*1 【ノーリファラー】
他のサイトや検索エンジンを経由せずに直接サイトへアクセスした場合の参照元。ブラウザのお気に入り、メーラーやオフィス系のファイルに掲載されたリンク等からのアクセスが含まれる。Analytics の [全ての参照元]レポートでは (direct) / (none) と表示される。