アナリティクス
Google アナリティクスがビジネスに実用的なインサイトを提供する 4 つの方法
Google アナリティクス 4 がもたらす、より迅速なインサイトの獲得
ファネルとチャネル全体を通じてパフォーマンスを深く把握する
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アナリティクス 360 の次のステップ
計測環境とキャンペーンのパフォーマンスを維持するために、2024 年 3 月までにユニバーサル アナリティクス 360 プロパティを Google アナリティクス 4 にアップグレードしてください。
Steve Ganem
Director, Product Management, Google アナリティクス
この記事は、Google ブログ記事 「What’s next for Analytics 360」を元に構成しております。
Google アナリティクス 4 は、ウェブサイトやアプリ全体での消費者の行動を理解するのに役立ちます。進化するテクノロジーと規制の状況に適応しながら、その活動を計測します。 Google AI を使用することで、関連する洞察をもたらし、将来の購買行動を予測し、消費者プロセスにおける未知の問題を解決します。 Google アナリティクス 4 の導入以来、私たちはあらゆるビジネスのニーズを満たすソリューションの構築に投資を続けてきました。本日は、新しいアナリティクス 360 プロパティで測定目標を確実に達成できるよう、リクエストの多かった新しいツールを紹介します。
大企業や代理店には、さまざまなレポート ニーズを持つ複数のチームがあります。私たちは、各チームが必要な洞察をより迅速に取得できるようにしたいと考えています。今後数週間のうちに、カスタマイズされたレポート群を組織内のさまざまな役割やチームに応じて割り当てる機能が提供される予定です。たとえば、広告レポート エクスペリエンスを作成して、キャンペーン マネージャーがデフォルトの Google アナリティクス 4 エクスペリエンスの代わりにこのレポートを表示できます。
チームがより効率的に作業できるもう 1 つの方法は、サブプロパティとロールアップ プロパティを使用してアカウントを構造化することです。これは、データ ガバナンス、アクセス制御、レポートの目標を達成するのに役立ちます。サブプロパティとロールアップ プロパティをディスプレイ&ビデオ 360、キャンペーン マネージャー 360、検索広告 360 にリンクする機能が間もなく追加され、メディア購入の目標達成がさらに促進されます。
今年後半には、クラウド データ ウェアハウスである BigQuery へのより完全で高速なエクスポート タイプを導入する予定です。これにより、Google アナリティクス 4 のデータを毎日確実かつ一貫して受信できるようになります。あなたがマーケティング担当者で、特定の基準を満たす新しい価値の高い顧客のオーディエンスを作成することに関心があるとします。 BigQuery では、Google アナリティクス 4 の自社データを使用して、ビジネス ニーズに合わせてカスタマイズされた予測ライフタイム モデルを作成できます。 BigQuery の毎日の通常エクスポートより早い高頻度エクスポートにより、これらの顧客を特定するのに役立つ新しい分析情報が得られます。来年初めには、サービス品質保証 (SLA) も開始し、インサイトを毎日同じ時間にエクスポートできるようになり、分析ワークフローを標準化できるようになります。
これらすべての新機能は、Google アナリティクス 4 を使用している場合にのみ利用できます。
そのため、まだ移行していない場合は、2024 年 3 月までに Google アナリティクス 4 への移行
を完了することをお勧めします。これにより、3 か月の猶予期間をもって、データと設定を検証
し、必要に応じて履歴データをエクスポートすることが可能です。 2024 年 7 月 1 日の週以降、
ユニバーサル アナリティクスのプロパティまたは API (読み取り専用アクセスであっても) に
アクセスできなくなり、すべてのデータが削除されます。
標準版の Google アナリティクスのサンセットの完了は数週間かけて行われましたが、予定されているユニバーサル アナリティクスの完全なシャットダウンは 1 週間以内に行われます。3 月までに、Google 広告とGoogleマーケティング プラットフォームのリンクをコピーし、ユニバーサル アナリティクス 360 のコンバージョンとオーディエンスを Google アナリティクス 4 の対応するものと入れ替えて、広告入札に適用してください。
以前ご案内したように、テクノロジーと法的規制に関わるエコシステムが絶えず変化しているため、Google アナリティクス 4 への移行が必要になることがあります。これらの技術的および規制上の要求を満たすために、Google は開発リソースを Google アナリティクス 4 の構築に重点的に移しています。そのため、残念ながらユニバーサル アナリティクス 360 のすべての機能が期待どおりに動作し続けることを保証することはできなくなっています。 3 月初旬より、ユニバーサル アナリティクス 360 サービスの特定の広告機能は、欧州経済領域 (EEA) 内の影響を受けるトラフィックに対してサポートされなくなります。たとえば、EEA 内のトラフィックについては、ユニバーサル アナリティクス 360 から Google 広告および Google マーケティング プラットフォームにコンバージョンとオーディエンスをエクスポートできません。
切り替えを迅速に行えるように、API を使用してプログラムで Google アナリティクス 4 プロパティをアナリティクス 360 にアップグレードする新しい方法を導入します。数千のプロパティを移行する場合は、API を使用して Google アナリティクス 4 プロパティを作成および構成することができ、さらにアナリティクス 360 にアップグレードすることもできるようになります。
ビジネス ニーズを満たす継続的な計測を行うには、2024 年 3 月までにユニバーサル アナリティクス 360 プロパティを Google アナリティクス 4 に切り替えることが重要です。切り替えを支援するために、Google アナリティクス 4 のセットアップ全体と、ニーズに合わせてカスタマイズする方法について説明するステップバイステップ ガイドをご用意していますのでご参照ください。
アナリティクス 360 の次のステップ
計測環境とキャンペーンのパフォーマンスを維持するために、2024 年 3 月までにユニバーサル アナリティクス 360 プロパティを Google アナリティクス 4 にアップグレードしてください。
Steve Ganem
Director, Product Management, Google アナリティクス
この記事は、Google ブログ記事 「What’s next for Analytics 360」を元に構成しております。
Google アナリティクス 4 は、ウェブサイトやアプリ全体での消費者の行動を理解するのに役立ちます。進化するテクノロジーと規制の状況に適応しながら、その活動を計測します。 Google AI を使用することで、関連する洞察をもたらし、将来の購買行動を予測し、消費者プロセスにおける未知の問題を解決します。 Google アナリティクス 4 の導入以来、私たちはあらゆるビジネスのニーズを満たすソリューションの構築に投資を続けてきました。本日は、新しいアナリティクス 360 プロパティで測定目標を確実に達成できるよう、リクエストの多かった新しいツールを紹介します。
大企業や代理店には、さまざまなレポート ニーズを持つ複数のチームがあります。私たちは、各チームが必要な洞察をより迅速に取得できるようにしたいと考えています。今後数週間のうちに、カスタマイズされたレポート群を組織内のさまざまな役割やチームに応じて割り当てる機能が提供される予定です。たとえば、広告レポート エクスペリエンスを作成して、キャンペーン マネージャーがデフォルトの Google アナリティクス 4 エクスペリエンスの代わりにこのレポートを表示できます。
チームがより効率的に作業できるもう 1 つの方法は、サブプロパティとロールアップ プロパティを使用してアカウントを構造化することです。これは、データ ガバナンス、アクセス制御、レポートの目標を達成するのに役立ちます。サブプロパティとロールアップ プロパティをディスプレイ&ビデオ 360、キャンペーン マネージャー 360、検索広告 360 にリンクする機能が間もなく追加され、メディア購入の目標達成がさらに促進されます。
今年後半には、クラウド データ ウェアハウスである BigQuery へのより完全で高速なエクスポート タイプを導入する予定です。これにより、Google アナリティクス 4 のデータを毎日確実かつ一貫して受信できるようになります。あなたがマーケティング担当者で、特定の基準を満たす新しい価値の高い顧客のオーディエンスを作成することに関心があるとします。 BigQuery では、Google アナリティクス 4 の自社データを使用して、ビジネス ニーズに合わせてカスタマイズされた予測ライフタイム モデルを作成できます。 BigQuery の毎日の通常エクスポートより早い高頻度エクスポートにより、これらの顧客を特定するのに役立つ新しい分析情報が得られます。来年初めには、サービス品質保証 (SLA) も開始し、インサイトを毎日同じ時間にエクスポートできるようになり、分析ワークフローを標準化できるようになります。
これらすべての新機能は、Google アナリティクス 4 を使用している場合にのみ利用できます。
そのため、まだ移行していない場合は、2024 年 3 月までに Google アナリティクス 4 への移行
を完了することをお勧めします。これにより、3 か月の猶予期間をもって、データと設定を検証
し、必要に応じて履歴データをエクスポートすることが可能です。 2024 年 7 月 1 日の週以降、
ユニバーサル アナリティクスのプロパティまたは API (読み取り専用アクセスであっても) に
アクセスできなくなり、すべてのデータが削除されます。
標準版の Google アナリティクスのサンセットの完了は数週間かけて行われましたが、予定されているユニバーサル アナリティクスの完全なシャットダウンは 1 週間以内に行われます。3 月までに、Google 広告とGoogleマーケティング プラットフォームのリンクをコピーし、ユニバーサル アナリティクス 360 のコンバージョンとオーディエンスを Google アナリティクス 4 の対応するものと入れ替えて、広告入札に適用してください。
以前ご案内したように、テクノロジーと法的規制に関わるエコシステムが絶えず変化しているため、Google アナリティクス 4 への移行が必要になることがあります。これらの技術的および規制上の要求を満たすために、Google は開発リソースを Google アナリティクス 4 の構築に重点的に移しています。そのため、残念ながらユニバーサル アナリティクス 360 のすべての機能が期待どおりに動作し続けることを保証することはできなくなっています。 3 月初旬より、ユニバーサル アナリティクス 360 サービスの特定の広告機能は、欧州経済領域 (EEA) 内の影響を受けるトラフィックに対してサポートされなくなります。たとえば、EEA 内のトラフィックについては、ユニバーサル アナリティクス 360 から Google 広告および Google マーケティング プラットフォームにコンバージョンとオーディエンスをエクスポートできません。
切り替えを迅速に行えるように、API を使用してプログラムで Google アナリティクス 4 プロパティをアナリティクス 360 にアップグレードする新しい方法を導入します。数千のプロパティを移行する場合は、API を使用して Google アナリティクス 4 プロパティを作成および構成することができ、さらにアナリティクス 360 にアップグレードすることもできるようになります。
ビジネス ニーズを満たす継続的な計測を行うには、2024 年 3 月までにユニバーサル アナリティクス 360 プロパティを Google アナリティクス 4 に切り替えることが重要です。切り替えを支援するために、Google アナリティクス 4 のセットアップ全体と、ニーズに合わせてカスタマイズする方法について説明するステップバイステップ ガイドをご用意していますのでご参照ください。
7 月になる前に Google アナリティクス 4 にアップグレードして、AI を活用した分析情報でマーケティングの ROI を向上させましょう。
この記事は、Google ブログ記事 「Upgrade to Google Analytics 4 before July 1」を元に構成しております。
Google は先日の Google Marketing Live で、キャンペーンの ROI 向上に役立つ AI を活用した分析情報など、Google アナリティクス 4 の新しいサービス イノベーションを紹介しました。
こうした AI を活用したソリューションの一つが、部分的な貢献度をデータドリブン アトリビューションに基づいて Google アナリティクス 4 から Google 広告にインポートできる機能です。たとえば、ユーザーが購入前に 2 つの検索広告、YouTube 広告、ニュースレターをクリックした場合、最終タッチポイントに関係なく、広告の貢献度の一部が Google 広告にインポートされます。つまり、個々の広告の本当の価値に基づいて入札できるため、従来のラストクリック アトリビューションよりもパフォーマンスが向上します。
今月から、予測オーディエンスを含む Googleアナリティクス 4 のオーディエンスを Google 広告で直接作成できるようになります。つまり、キャンペーン管理に使用しているツールでオーディエンスを作成できるため、オーディエンス作成を効率よく行うことができます。
Google 広告における Google アナリティクス 4 オーディエンス作成ツール
Google アナリティクス 4 の予測オーディエンスを使うと、パフォーマンスが向上します。例えば、オンライン小売を手がけるドイツの baur は最近、Google 広告キャンペーンで予測オーディエンスを使用しました。購入に至る可能性が高いユーザーで構成されたオーディエンスを使うことで、コンバージョン率を 87% 上昇させました。また同社は、こうしたユーザーの 70% には Google 広告で予測オーディエンスを使用することでリーチが可能になると試算しました。
「Google アナリティクス 4 の予測オーディエンスを使用することで、より多くの高パフォーマンスの消費者にリーチできました。これにより、注文 1 件あたりのコストを35% 引き下げながら、売り上げを 56% 伸ばすことに成功しました。」
Armin Philipp,
baur, カスタマーおよびセールス責任者
これらの新機能を活用するには、Google アナリティクス 4 アカウントを Google 広告にリンクして、入札で使用するためにアナリティクスのコンバージョンを共有し、アナリティクスのオーディエンスを直接 Google 広告で作成しましょう。
プライバシー保護の技術への対応
広告業界は、進化するプライバシーとテクノロジーの状況の下で、測定に対する考え方を見直す必要に迫られています。行動モデリングやコンバージョン モデリングなどの AI を活用したソリューションを使えば、ユーザーのプライバシーを犠牲にすることなく、パフォーマンスを正確に把握することができます。Google は、今後、数か月のうちにウェブ向けプライバシー サンドボックスの API を導入する予定です。Android についても現在同様の統合を検討中です。ウェブ向けについては Protected Audience API
(旧称: FLEDGE)を使用してディスプレイリマーケティングとカスタム オーディエンスのユースケースに対応させ、測定用には Attribution Reporting API との統合を予定しています。
SKAdNetwork との統合への投資
7 月になる前に Google アナリティクス 4 にアップグレードして、AI を活用した分析情報でマーケティングの ROI を向上させましょう。
この記事は、Google ブログ記事 「Upgrade to Google Analytics 4 before July 1」を元に構成しております。
Google は先日の Google Marketing Live で、キャンペーンの ROI 向上に役立つ AI を活用した分析情報など、Google アナリティクス 4 の新しいサービス イノベーションを紹介しました。
こうした AI を活用したソリューションの一つが、部分的な貢献度をデータドリブン アトリビューションに基づいて Google アナリティクス 4 から Google 広告にインポートできる機能です。たとえば、ユーザーが購入前に 2 つの検索広告、YouTube 広告、ニュースレターをクリックした場合、最終タッチポイントに関係なく、広告の貢献度の一部が Google 広告にインポートされます。つまり、個々の広告の本当の価値に基づいて入札できるため、従来のラストクリック アトリビューションよりもパフォーマンスが向上します。
今月から、予測オーディエンスを含む Googleアナリティクス 4 のオーディエンスを Google 広告で直接作成できるようになります。つまり、キャンペーン管理に使用しているツールでオーディエンスを作成できるため、オーディエンス作成を効率よく行うことができます。
Google 広告における Google アナリティクス 4 オーディエンス作成ツール
Google アナリティクス 4 の予測オーディエンスを使うと、パフォーマンスが向上します。例えば、オンライン小売を手がけるドイツの baur は最近、Google 広告キャンペーンで予測オーディエンスを使用しました。購入に至る可能性が高いユーザーで構成されたオーディエンスを使うことで、コンバージョン率を 87% 上昇させました。また同社は、こうしたユーザーの 70% には Google 広告で予測オーディエンスを使用することでリーチが可能になると試算しました。
「Google アナリティクス 4 の予測オーディエンスを使用することで、より多くの高パフォーマンスの消費者にリーチできました。これにより、注文 1 件あたりのコストを35% 引き下げながら、売り上げを 56% 伸ばすことに成功しました。」
Armin Philipp,
baur, カスタマーおよびセールス責任者
これらの新機能を活用するには、Google アナリティクス 4 アカウントを Google 広告にリンクして、入札で使用するためにアナリティクスのコンバージョンを共有し、アナリティクスのオーディエンスを直接 Google 広告で作成しましょう。
プライバシー保護の技術への対応
広告業界は、進化するプライバシーとテクノロジーの状況の下で、測定に対する考え方を見直す必要に迫られています。行動モデリングやコンバージョン モデリングなどの AI を活用したソリューションを使えば、ユーザーのプライバシーを犠牲にすることなく、パフォーマンスを正確に把握することができます。Google は、今後、数か月のうちにウェブ向けプライバシー サンドボックスの API を導入する予定です。Android についても現在同様の統合を検討中です。ウェブ向けについては Protected Audience API
(旧称: FLEDGE)を使用してディスプレイリマーケティングとカスタム オーディエンスのユースケースに対応させ、測定用には Attribution Reporting API との統合を予定しています。
SKAdNetwork との統合への投資
「顧客との接点を大切にしたい」すべての経営者、マーケターはそう思っていることでしょう。アプリの活用はこの課題に対して大きな可能性を秘めています。 Google が 2023 年に行った調査からは「アプリを利用し始めることで、サービスの利用時間が純増する」「アプリ利用が購入を後押しする」「アプリを通じてサービスの利用が習慣化する」といったことが明らかになっています。また「アプリは Web に取って代わるものではなく、総利用時間が積み重なって増加していく、両立し得るもの」といったことも判明しています。ウェブとアプリを統合した活用、そのための包括的なデータ収集はアプリを運用する企業にとって重要な課題と言えます。
ウェブとアプリを統合したデータの収集は、新しい Google アナリティクスである Google アナリティクス 4 で強化された特徴の一つです。このたび、日本航空様にて 新しい Google アナリティクスを導入、ウェブとアプリの価値を可視化した事例をご紹介します。
そこで日本航空様では、GMP パートナーである 株式会社イー・エージェンシー の支援を受け、いち早くGoogle アナリティクス 4 を導入しました。日本航空株式会社 Web販売部 1to1マーケティンググループの小川 拓也様はGoogle アナリティクス 4 導入による変化を以下のように話しています。
「GA4 導入後の最も大きな変化はアプリのデータをウェブサイトと同一プラットフォームで計測できるようになったことです。JAL のアプリは native(アプリそのもので設計された画面・機能) と in-app ブラウザ(アプリ内にブラウザを設置、そのブラウザ上にウェブページを表示)で構成されており、これまでnative部分の計測は Firebaseなどのアプリ用アナリティクスツールを使用していたものの、Google アナリティクスで全体像を把握しようとする際は、アプリ を参照元として、つまり外部サイトのような位置づけで処理していました。それでもある程度分析は可能でしたが、アプリユーザーの精緻な行動を把握する上では見誤ることも多い状態でした。
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ウェブとアプリを統合したデータの収集は、新しい Google アナリティクスである Google アナリティクス 4 で強化された特徴の一つです。このたび、日本航空様にて 新しい Google アナリティクスを導入、ウェブとアプリの価値を可視化した事例をご紹介します。
そこで日本航空様では、GMP パートナーである 株式会社イー・エージェンシー の支援を受け、いち早くGoogle アナリティクス 4 を導入しました。日本航空株式会社 Web販売部 1to1マーケティンググループの小川 拓也様はGoogle アナリティクス 4 導入による変化を以下のように話しています。
「GA4 導入後の最も大きな変化はアプリのデータをウェブサイトと同一プラットフォームで計測できるようになったことです。JAL のアプリは native(アプリそのもので設計された画面・機能) と in-app ブラウザ(アプリ内にブラウザを設置、そのブラウザ上にウェブページを表示)で構成されており、これまでnative部分の計測は Firebaseなどのアプリ用アナリティクスツールを使用していたものの、Google アナリティクスで全体像を把握しようとする際は、アプリ を参照元として、つまり外部サイトのような位置づけで処理していました。それでもある程度分析は可能でしたが、アプリユーザーの精緻な行動を把握する上では見誤ることも多い状態でした。
今回、新しい Google アナリティクスで、アプリとウェブサイトを同じものとして計測できるようになり、アプリを使ってユーザーがどんな行動をしているのか、どの程度の売上があるのかがウェブサイトと比較することが容易になりました。これによりアプリに対する投資をどうすべきかの議論を、社内の他部門も巻き込んでより進めやすくなると思っています。これまでも「アプリは大事だ」ということをなんとなく一般論では語ってはいましたが、定量化、ウェブサイトとの比較をやりきれなかった中で、新しい Google アナリティクスの導入活用は非常に大きな一歩です。」
Google アナリティクス 4を活用する際に留意すべきポイントに関しても、小川様に以下のようにご紹介いただきました。
「イベント」単位に統一された計測への対応
「これまでの Google アナリティクスでは「ページビュー」のように独立して扱っていた指標も、Google アナリティクス 4では、ほぼすべて「イベント」単位で取り扱っています。詳細な分析に際して適宜フィルタをかける等の処理が必要となるため、より使用者が Google アナリティクスが取得しているデータの中身の詳細を理解している必要があるように思います。」
新たな分析体制づくり
「様々な新たな仕様、あるいは現状開発途上のため、以前のような使い方ができないこともある Google アナリティクス 4ですが、Looker studio や GCP (Google Cloud Platform) を活用することで幅が広がります。社内でデータを利活用するメンバーのレベルに合わせて、どのツールでどのようにデータに接してもらうかを設計することでよりデータが身近に感じられると考えています。場合によっては体制の見直しなどが必要な場合もありますが、企業側として新しい Google アナリティクスを最大限活用する環境をどのように作るか、社内の人材育成やパートナーのさらなる活用等を改めて深く考える機会と考えています。変化の絶え間ないデジタル活用において、確かな計測は全ての根幹になると考えています。ウェブサイト、アプリがどのような顧客接点になっているのか。Google アナリティクス 4に期待するところは非常に大きく、今後の機能の追加、アップデートを注視していきたいです。」
早期にGoogle アナリティクス 4を導入した日本航空様では、既に多くの知見を得て、それらをビジネスに活用しています。Google アナリティクス 4の導入がまだの方は、ぜひお早めに移行して、ユニバーサル アナリティクスで新しいデータの処理が停止される前に、必要なデータを十分に蓄積するようにしてください。手順については、ヘルプセンターをご確認ください。